ユニチカは25日、衣料用ポリビニルアルコール(PVA)系繊維(ビニロン繊維)の「紡績糸・織物・編物」(難燃繊維含む)について、4月1日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は「10~25%」。
昨年からのPVA系繊維の原材料価格の上昇、近年の織物・編物の染色加工に使用する染料や薬剤・助剤といった価格の高止まり、さらに物流費などの高騰によるコスト増が、自助努力により吸収できる範囲を超えている。同社は、製品の安定供給を確保するため、今回の値上げを決定した。
2021年2月26日
2021年2月22日
サン・トックスは19日、OPPフィルムとCPPフィルムの全製品を3月22日出荷分から値上げする、と発表した。改定幅は、「500㎡当たり400円(厚み20μ相当品)」。昨今の石油製品価格の上昇は顕著となっている。
同社は、購入しているポリオレフィン樹脂価格が上昇し、さらに樹脂メーカー各社から原料価格の追加値上げを強く要請されている。加えて、副資材価格、物流費、用役費なども上昇している。こうした中、同社は、生産性改善や営業効率向上といったコストダウンを実施しているが、原料価格の値上などコスト上昇は自助努力の範囲をはるかに超えるもとなっており、フィルム製品の採算是正を図るため今回の値上げを決定した。
2021年2月19日
2021年2月18日
KHネオケムは17日、BCL系製品を今月22日納入分から、PM系製品を3月8日納入分から値上げすると発表した。対象製品は、BCL(ブチセル)系が「ブチセル」(エチレングリコールモノブチルエーテル)、「ブチセノール20」「ブチセノール20-P」「ブチセノール20-S」(ジエチレングリコールモノブチルエーテル)、PM系が「PM(-P)」(プロピレングリコールモノメチルエーテル)、「PMA(-P)(プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート)で、改定幅は各製品とも「50円/kg以上」。
両製品とも原料価格が世界的に急騰し、海外市況はさらに高騰を続けている。こうした中、同社は、製品の安定した供給体制の維持・確保のため、値上げせざるを得ないと判断した。
2021年2月17日
2021年2月16日
2021年2月12日
新第一塩ビは10日、汎用・ペースト用といったすべての塩化ビニル樹脂について3月10日出荷分から値上げすると発表した。対象製品は塩化ビニル樹脂およびペースト塩ビ樹脂で、改定幅は「15円/kg以上」。
原油・原料ナフサ価格の高騰により、事業収支は厳しい状況となっている。また、アジアを中心に需要はひっ迫しており、海外市況も高値で推移し、日本からインド・アジア向け価格も昨年来上昇が続いている。
このような状況の下、同社は、引き続き全社をあげて合理化への努力に取り組んでいるが、生産設備の維持更新費用や、ユーティリティ、物流コストの上昇も続いており、製品の安定供給体制を維持するため、採算是正を目的とした価格修正が必要であると判断した。
2021年2月10日
2021年2月10日
東ソーは9日、ペースト塩ビ樹脂について3月1日納入分から値上げすると発表した。改定幅は「12円/kg以上」。
ペースト塩ビ樹脂の基礎原料である国産ナフサ価格は、コロナ影響で一時大きく下落したものの、足元では経済回復を見越した堅調な需要と原油市況の高騰を背景に上昇している。また諸経費も、定期修繕日数の長期化に加え、プラント老朽化対策費用、国内物流費の上昇が重なり事業環境が大きく悪化している。
一方、需給環境は、国内需要が徐々に回復傾向にある中で、コロナ対策として塩化ビニル製医療用手袋の世界的需要は極めておう盛な状況が続いている。このような環境下、同社は、徹底したコスト削減に努めてきたが、安定供給継続のためには価格改定を実施せざるを得ないと判断した。
2021年2月10日
大洋塩ビは9日、塩化ビニル樹脂(PVC)を3月1日納入分から「12円/kg以上」値上げすると発表した。
同社は、これまで日本国内の顧客に安定的な供給を果たすため、生産設備・人員の合理化などあらゆる施策を行ってきた。しかしながら昨今の原燃料価格・物流費をはじめとした諸経費の高騰は、PVCの事業損益にも大きな影響を及ぼしており、自助努力だけでは適正な採算の確保が困難な状況になっている。
PVCの国内需要は、新型コロナウイルス感染症の影響が払拭されつつあり回復傾向にある。アジア・アメリカをはじめとした海外需要も堅調に推移していることから、日本を含むアジア域内の需給バランスもひっ迫した基調が継続するものと想定されている。こうした状況下、今後とも日本国内での安定供給を継続するため、今回の価格改定の実施を決定した。