旭化成 アクリル樹脂を1月15日出荷分から値上げ

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2020年12月25日

 旭化成は24日、アクリル樹脂を1月15日出荷分から値上げすると発表した。対象製品は、アクリル樹脂「デルペット」「デルパウダ」全品種で、改定幅は「30円/kg」。

 慢性的な人手不足を背景とした物流費高騰、老朽化設備の維持・更新費上昇に加え、化学品管理・環境規制強化に対応するためのコスト増などにより、事業遂行に必要な費用が増大している。こうした中、同社は、効率化や合理化に取り組んできたものの、これらのコスト増加は自助努力で吸収できる範囲を大きく超えており、顧客ニーズに応える研究開発や安定供給、事業継続のために今回の価格改定が不可避であると判断した。

東レ ABS樹脂とPBT樹脂を値上げ、採算是正図る

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2020年12月22日

 東レは21日、ABS樹脂「トヨラック」とPBT樹脂「トレコン」を1月4日出荷分から値上げすると発表した。改定幅はABS樹脂「トヨラック」(ABS樹脂、ABSアロイ樹脂、ASG樹脂、AS樹脂、ASA樹脂)および持続型制電性ABS樹脂「トヨラックパレル」が「30円/kg以上」、PBT樹脂「トレコン」(全グレード)が国内「50円/kg」海外「0.5ドル/kg」となっている。

 ABS樹脂ならびにPBT樹脂の主原料価格は、急速な需要拡大による市況タイトを背景に急騰しており、フレートを含む物流費も上昇している。同社は、あらゆる角度から継続的なコスト削減や合理化努力を推進しているが、現状の原料価格の上昇は自助努力で吸収できる水準を超え厳しい状況にある。こうした中、同社は安定した品質での商品供給や、さらなる高付加価値品の開発・提案を行う体制の維持・推進のために今回の値上げ実施を決定した。

出光興産 ポリカーボネート樹脂を100円/kg以上値上げ

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2020年12月17日

 出光興産は16日、ポリカーボネート樹脂「TARFLON」「TARFLON NEO」を今月21日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は「100円/kg以上」。

 ポリカーボネート(PC)のアジア市況は、昨今の中国を中心としたアジア圏の需要回復に伴い 今年半ばをボトムに価格上昇を続けている。また、主原料であるビスフェノールAも需給のひっ迫に伴い急激に価格上昇が進んでおり、大幅なコスト上昇が見込まれている。

 同社は、厳しい経済環境下、コストダウンに取り組んでいるが、こうしたコストの高騰は自助努力により吸収できる水準を超えるものとなっており、安定生産・安定供給を図るためには価格改定をせざるを得ないと判断した。なお、想定した市況環境が大きく変動する場合は修正もあるとしている。

 

 

 

ランクセス HDOを値上げ、原材料費の大幅な上昇に対応

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2020年12月15日

 独ランクセスはこのほど、1,6-ヘキサンジオール(HDO)の価格を世界的に「350ユーロ/t」値上げすると発表した。

 今回の価格改定は、過去数カ月間の原材料費の大幅な上昇に対応したもので、即時に適用される。HDOは高性能コーティング、繊維、接着剤、ポリウレタン、ポリカーボネートジオールの重要な前駆体で、エポキシ樹脂の反応性希釈剤としても使用されている。

東レ ナイロン樹脂値上げ、原料上昇で50円/kgで実施

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2020年12月11日

 東レは10日、ナイロン樹脂「アミラン」を今月21日出荷分から値上げすると発表した。対象製品は「ナイロン66樹脂」と「ナイロン610樹脂」で、改定幅はいずれも「50円/kg」。

 ナイロン樹脂はグローバルで需要が急回復しており、需給バランスがひっ迫する中、粗原料価格が高騰。同社はあらゆる角度から継続的な種々のコスト削減や合理化努力を推進するが、現在の原料価格は自助努力で吸収できる水準を大きく超えている。

 こうした環境下、安定した品質での商品供給や、さらなる高付加価値の開発・提案を行う体制の維持と推進のためにも、今回の値上げ実施を決定した。

 

三菱エンジニアリングプラスチックス PC樹脂を値上げ、国内は70円/kg以上

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2020年12月10日

 三菱エンジニアリングプラスチックスは9日、ポリカーボネート(PC)樹脂「ユーピロン」「ノバレックス」「ザンター」を今月15日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は、国内が「70円/kg以上」、海外が「同0.7USドル以上」となっている。

 昨今、主原料のビスフェノールAの高騰を背景に、PC樹脂の原料価格が上昇していることに加え、副原料の価格や物流諸経費についても上昇している状況。こうした中、同社は、徹底したコスト削減に努めてきたが、社内の合理化努力で吸収できる範囲を超えており、今回の価格改定の実施が必要だと判断した。

DIC ポリスチレン製品などを値上げ、5円/kg以上で

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2020年12月4日

 DICは3日、ポリスチレン製品およびスチレン系製品について来年1月1日納入分から値上げすると発表した。対象製品は「ディックスチレンGPPS」「ハイブランチ」「ディックスチレンHIPS」「エラスチレン」で、改定幅は各製品とも「5円/kg以上」となっている。

 今年10月の価格改定でも値上げを実施したが、昨今の国産ナフサ、ベンゼン価格はさらに高騰を続け、また原料調達価格も上昇している。同社は、引き続き自助努力によるコストの吸収を続けてきたが、原材料価格の上昇を吸収することは極めて困難な状況にあり、今後の安定供給と事業継続を図るためには価格改定が避けられないと判断し、今回の値上げを決定した。

旭化成 MMAモノマーとCHMAを10日から値上げ

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2020年12月3日

 旭化成は2日、MMAモノマーとシクロヘキシル・メタクリレート(CHMA)を今月10日出荷分から値上げすると発表した。改定は、いずれも現行価格から「25円/kg」となる。

 MMAモノマーとCHMAは、昨今の労働条件・労働環境に求められる要求事項の厳格化、労働人口減少などによる定修期間延長や物流コスト増加、また老朽化製造設備の維持・更新費用の増大など、国内で事業を遂行していくためのコストが大幅に上昇している。同社はそれらのコスト上昇に対応するため、効率化と合理化に注力するものの、自助努力の範囲を大きく超える状況が続いており、今後も国内で安定供給を継続するためには今回の価格改定が不可避と判断した。

 

三菱ケミカル アクリルアマイドを値上げ、採算是正を図る

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2020年11月27日

 三菱ケミカルは26日、アクリルアマイド50%水溶液について、12月1日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は、国内が「15円/kg以上」(フォーミュラ改訂、純分換算)、輸出が「150ドル/t以上」となっている。

 アクリルアマイドは、国内では紙力増強剤や高分子凝集剤向けの需要が堅調に推移し、海外では石油採掘用ポリマーや水処理用途を中心に需要が伸長している。こうした中、原料となるアクリロニトリル(AN)は、プロピレンやアンモニアの価格上昇による価格改定が9月に完了しており、アクリルアマイドへの転嫁が避けられない状況。それに加えて、梱包材料、物流費などの諸経費の上昇や、近年の働き方改革や設備安全への要求の高まりから製造コストが上昇するなど採算が悪化している。

 同社は、生産の効率化などによるコスト低減努力を続けているが、現在の原料価格の上昇は自助努力で吸収できる範囲を超えており、このコスト上昇分を価格に転嫁せざるを得ないと判断し、今回の値上げを決定した。