【化学企業 入社式訓示③】積水化学工業 加藤敬太社長

, ,

2020年4月6日

 新入社員の皆さん、積水化学グループへの入社おめでとう。心からのお祝いと歓迎の意を表し、皆さんへの3つの期待をお伝えする。

 まず、「際立ち」を身に付けてもらいたい。仕事に慣れる過程で、自分の強みや弱みを把握し、弱みを改善するとともに、「これだけは他の人に負けない」という強み・持ち味を際立たせてほしい。それが自信と成長につながってくる。

 次に、困難は自分とチームの成長のもと、と捉えることだ。仕事に困難はつきものであるが、克服するために考え抜くことでひと回り大きくなれる。1人で抱え込まず先輩や同僚とチームとして解決策を考えれば、全体の成長につながる。その意味でも、同期を大切にしてほしい。

 3つ目は、約束を守ること。これは徹底してこだわっていただきたい。「必ず約束を守る人だ」「約束を守る会社だ」という評価が結果を左右する。最後まで約束を守ろうという姿勢が、皆さん一人ひとりと会社の信頼や、業容の拡大・発展にもつながってくるからだ。今の大変な混乱の中、困難や逆境の中でこそ課題の発見と解決、変革に挑戦できるテーマもある。

 積水化学グループは、10年先の2030年を見つめた挑戦を始める。新しい時代の主役として、新入社員の皆さんの挑戦と活躍、そして成長を心から楽しみにしている。

【化学企業 入社式訓示③】帝人 鈴木純社長

, ,

2020年4月6日

 私は37年前にバイオテクノロジーの研究者として入社した。当時はまさか社長になるとは思っていなかったが、会社は様々な仕事の機会を与えてくれた。その多くは門外漢だったが、好奇心を持って、常に明るく前向きに取り組んだことが今の自分につながっていると実感している。

 皆さんにも、変化を糧に大きく成長すべく、失敗を恐れず、情熱を持って仕事にチャレンジすることを期待している。

 会社は大きな変化・進化の真っ只中にある。各自の職場で大いに力を発揮し、帝人グループをより素晴らしい、より力強い、社会で存在感のある会社に変えていってほしい。

 皆さんに期待を込めて3点申し上げる。第1に、社内外のコミュニケーションを大事にしてもらいたい。現代はダイバーシティ&インクルージョンの時代だ。お客様や上司・先輩・同僚など、社内外の様々な価値観を持つ人たちときちんとコミュニケーションし、お互いに多様性を受け入れ、自分の考えを発信し合うことで、新たな考えや発想を生み出していく。1足す1を3にも4にもする、そんな考え方や仕事の進め方が求められている。

 第2に、仕事は、明るく・楽しく・真面目に・一生懸命に取り組んでいただきたい。皆さんには大きな可能性があり、どんな仕事にも必ずやりがいがある。仕事の価値は取り組む姿勢で大きく変わる。まずは上司や先輩の指導を素直に受け入れ、乾いた砂にしみこむ水のように知識やスキルを吸収して自分のものにし、3年でその道のプロになることを目指してほしい。

 第3に、何事にも挑戦し続けてもらいたい。今は新たな価値創造への挑戦が求められている。しかし、仕事は1回の挑戦で成功できるほど甘いものではなく、成功は最も忍耐強い人にもたらされる。1度や2度の失敗で諦めず、最後までやり抜く姿勢を持ってもらいたい。会社は大きな成長と活躍の場を用意している。

 皆さんは会社の歯車の1つではなく、1人1人がエンジンだ。今、皆さんが抱いている意欲や情熱、志に加え、「会社を動かし、さらなる飛躍を実現するのは、他の誰でもなく自分自身なのだ」という当事者意識と主体性を持ち続け、自身が誇りに思える会社生活を築いてもらいたい。

 

【化学企業 入社式訓示③】宇部興産 泉原雅人社長

, ,

2020年4月6日

 皆さん、宇部興産への入社、おめでとう。本日、ここに127名の新入社員の皆さんを迎えることができたことを、大変嬉しく思う。

 当社は120年を超える歴史を持つ会社だ。石炭の採掘事業から始まり、「限りある資源を、技術革新によって無限に発展できる工業に生かそう」と、機械・セメント・化学事業へと業容を拡大してきた。

 この発展を、会社のみならず、全てのステークホルダーと共有していきたい。これが当社の創業の精神である「有限の鉱業から無限の工業へ」であり、「共存同栄」だ。我々はこれらの精神をDNAとして受け継ぎ、これからも常に時代の要請に応じ、新たな事業に取り組みながら、変化に挑戦する風土を今後も大切にしていきたいと思っている。

 今年の2月にセメント事業などを三菱マテリアル社と統合する検討を開始する旨を発表したが、これも大きな「変化への挑戦」だ。

 セメント事業を将来にわたって持続的に発展させるためには、製造部門も一体化し、収益基盤のさらなる強化を図ることが不可欠。これによりUBEグループの経営体制を大幅に変更することになる。大きなチャレンジと言えるが、グループで働く全ての人にとってもプラスになると確信している。

 昨今の新型コロナウイルスの世界的な感染拡大により、今後の世界経済への影響は過去に例のないものになる見込みだ。また経済面のみならず、働き方や行動様式、社会のあり方全般にもその影響を及ぼし、コロナショック後の世界は今までと大きく変容したものになるかもしれない。

 しかしながら、このように混沌とした、変化の激しい時代であるからこそ、皆さんには落ち着いて、まずは社会人としての生活に慣れ、足下の環境に着実に対応することをお願いしたい。その一方で将来を見据え、常に自己を見つめ直しながら、自ら積極的に変化に対し挑戦してほしい。

 我々は「モノづくり」の企業だ。「安全はすべてに優先する」という認識の下、労働災害や設備・環境事故を起こさないことが事業の大前提となる。今後、製造に直接関わる人はもとより、開発や営業、管理業務に携わる人も、しっかり胸に刻み、心身ともに健康で、安全に会社生活を送っていくことをお願いする。

 

【化学企業 入社式訓示②】出光興産 木藤俊一社長

, ,

2020年4月3日

 皆さんの入社を心より歓迎し、私から3つの話をする。まず1つ目だが、当社が何よりも大切にしているのは、「事業を通じて社員を育成すること」と、「エネルギーセキュリティを支え、ライフラインを守る」という社会的使命だ。

 昨年4月、出光興産と昭和シェル石油は経営統合したが、両社はともに、人が持つ無限の可能性を信じ、大切にしてきた会社だ。当社の最大の財産は「人の力」。これから先どんな困難な時代がきても、社員がしっかり育っていれば、様々な困難を乗り越え、社会に貢献し続けていけると私は信じている。

 2つ目は、次の時代に向けた取り組みだ。化石燃料を扱う企業への風当たりが強くなるなど、経営環境は厳しさを増している。しかし、私たちは人が育ち事業が変革するチャンスと捉え、どんな環境変化にも対応できる「レジリエントな企業体」となることを目指している。

 そのためにはまず、基盤事業の構造改革を行い、成長事業の規模・領域の拡大を図るとともに、社会の変化、顧客ニーズの多様化、環境負荷低減などを見据えた新たな事業の創出にも取り組んでいかなければならない。是非、皆さんも新しいエネルギーを発揮してほしい。

 最後に、孔子による論語の一説にある「知・好・楽」という言葉を贈る。仕事が楽しいと思えるまでには、多くを学び、様々な経験し、それを1つひとつ乗り越えていくことが大切だ。それには能力に限界を定めず、自らが持つ無限のエネルギーの全てをつぎ込むだけの情熱が必要である。

 新入社員である皆さんは、どんな仕事であっても、まずは目の前の仕事に一生懸命取り組むことが大切だ。それには、上司や先輩のアドバイスを素直に聴き、楽しく仕事ができるように努めることだ。基本を身に着け、課題を達成できた人は、次のステップに進み、さらに成長することを通して社会に貢献することができるようになっていく。

 昨年、統合初となる中期経営計画を策定した際に、30年後の2050年を想定し、複数のシナリオを描いた。どんなシナリオになったとしても、30年後に会社の中枢として活躍しているのは本日入社された皆さんだ。自分たちがこの会社の将来を支えるという気概を持って活躍されることを大いに期待している。

 

【化学企業 入社式訓示②】JSR 川橋信夫社長兼COO

, ,

2020年4月3日

 世界情勢は今年度もさらに複雑で不安定な状況が続くだろう。このような中でJSRは今後、大きく2つの施策を実行に移していく。

 1つは、会社を景気動向に左右されにくい安定な事業構成とすること。もう1つは事業単位において高機能で高付加価値の製品群を増やし、事業内ポートフォリオを変えていくことだ。例えば、景気動向に左右されにくいライフサイエンス事業を、戦略事業としてさらに強化、推進していくことが重要だ。

 一方で、デジタル革命という大きな技術変革を迎える激動の2020年代が今年まさに始まった。変化を怖がることなく、積極的に対処していくためには、まず多様性を取り入れ、ダイバーシティを根付かせることが重要だ。次に、先端技術・新領域ビジネスへのチャレンジとオープンイノベーションが重要だ。

 自前主義から脱出し、積極的に外部を活用していくことで、変化に対処することができる。また、デジタルトランスフォーメーションに向けた人材の確保と育成も進めていく。研究者の素養を持つデータサイエンティストによる新たな手法の研究開発に取り組んでいるところだ。

 さて、こうした社内外の環境の中で、新入社員の皆さんに期待したいことが2つある。まず、常に危機感を持って世界動向や事業の変化をキャッチする好奇心をもっていただきたい。無限の可能性を解き放つべく、失敗を恐れずに様々なことにチャレンジしてほしい。「夢をもって一歩前に踏みだす」ことが大事だ。挑戦するからこそ、成功があると確信している。

 次に、能力の観点からは、特に洞察力、発想力、変革力に期待している。デジタル変革によって既存の業態が大きく変わることを洞察し将来を見通していく力、自ら何をするのか、すべきなのかを考えて提案していく自律的な力、そして、立ちはだかる壁を乗り越え、自分だけでなく組織、事業を変革していく力が重要だ。

 最後にJSRに入社した皆さんに一番大切な、常に忘れてはいけないことをお伝えしたい。それは「安全」だ。「安全」はサステナビリティの根幹だ。そして、製造会社としての使命であり、誇りだ。JSRグループに働く社員、協力会社の皆さん全員が幸せだと感じられる会社を目指していきたい。皆さんの活躍を祈念している。

【化学企業 入社式訓示②】昭和電工 森川宏平社長

, ,

2020年4月3日

 現在の中期経営計画である「The TOP 2021」は、昭和電工グループが成長に大きく舵を切り、一流を目指して歩み始めることを宣言したものだ。さらに昨年末、当社は日立化成グループをパートナーとして、新たな一歩を踏み出すことを決断した。

 我々は、「世界トップレベルの機能性化学メーカー」になるという明確な目標を掲げ、創業者 森矗昶の座右の銘「不撓不屈」を受け継ぐやり遂げる力で、この不確実な時代を乗り越えていく。当社グループの一人ひとりの従業員は、この目標を本気で目指し、前進し続ける。共に頑張っていこう。

 当社グループのミッションは「すべてのステークホルダーを満足させる」ことである。その実現のために、しっかりした「今」と期待の持てる「将来」を示すことが必要である。

 共に未来を担い企業価値を高めていくため、次の3つの実行を求める。1つ目は〝考える〟だ。新入社員の皆さん自身だけでなく会社の成長に向け、「今の自分に何ができるか」、世の中が「何を求めているか」、自分たちが「どうあるべきか」、そのために「何が不足しているのか」を考える、バックキャスティングの視点を常に意識すること。そのためには広い視野で最新の情報を入手し続け、感度を鈍らせないよう努力を惜しまないでほしい。

 2つ目は〝有言実行〟だ。掲げた目標を言葉にし、必ず実行すること。困難が伴っても簡単にあきらめずに、覚悟と責任をもってこれからの仕事に取り組んでほしい。

 最後は、〝こころを、社会を「動かす」〟だ。当社にとって、ステークホルダーの中でも従業員を最も重要と考えるのは、当社グループの価値創造の主体であり、他のステークホルダーへ価値を提供することができる唯一の存在であるからだ。価値創造の主役である皆さんに、世の中に感動を与えるような、こころを、社会を「動かす」行動を期待する。

【化学企業 入社式訓示②】三菱ケミカル 和賀昌之社長

, ,

2020年4月3日

 21世紀はまさに「化学の時代」だ。化学産業を含めた技術の発展は社会の繁栄に大きく貢献してきたが、その素晴らしい作用に対して、地球温暖化や海洋プラスチック問題のような反作用が実体化している。こうした地球規模の問題を解決できるのは化学産業だと考えている。

 当社は、社会インフラを支える素材、機能性の高い製品群に加えて、生分解性プラスチックや人工光合成などのサステナビリティを推進する製品・技術の開発を進めている。また、本日から「サーキュラーエコノミー(循環型経済)推進部」を新設し、自らの環境負荷低減にとどまらず、これまでの取り組みをソリューションとして加速していく。この活動を進めていくことは当社の使命であり、誇りであると私は考えている。

 三菱ケミカルホールディングスは、「人、社会、そして地球の心地よさがずっと続いていくこと」すなわち「KAITEKI」を実現するというビジョンを掲げており、当社も三菱ケミカルHDグループの事業会社として、グループ内の相乗効果を追求し、技術・営業・RDなど、様々な切り口で積極的な交流を図っている。皆さんも、三菱ケミカルHDグループの一員という意識も持って仕事に取り組んでほしい。

 入社にあたって次の3つをお願いしたい。まず、「安全第一」だ。「安全・安定操業」こそが、最大の目標だ。「第一」の言葉通り、安全はすべてに優先する。研修や実習を通してしっかり学んでほしい。

 次に「学ぶ根気、発言する勇気」だ。学ぶということは、自分の意思を持って調べ、習うことであり、若いうちに貪欲に視野を広げてもらいたい。若い感性を生かし、勇気をもって発言することで組織を動かしていってほしいと思う。

 最後に、「大人としての自覚」だ。「コンプライアンス」という言葉は難しいことではない。法律や秩序、ルールを守り、良識と常識がある大人として、挨拶・感謝・謝罪をきちんと表現できる社会人になってもらいたい。

 三菱ケミカルは若い力を必要としており、皆さんによって変えていける点がいくつもある。皆さんの持てる力を思う存分に発揮して、三菱ケミカルを化学の力によって世の中にソリューションを提供する世界のエクセレントカンパニーにしていこう。

【化学企業 入社式訓示①】東ソー 山本寿宣社長

, ,

2020年4月2日

 入社おめでとう。社員・役員を代表して、また先輩の1人として心から歓迎する。

 新型コロナウイルスは全世界的に蔓延しており、いつ終息するのか予想がつかない。業績にも影響を及ぼすだろう。当社はこれまで種々の事業や投資を手掛けてきたが、全て上手くいったわけではなく、幾多の試練を乗り越え今日に至っている。

 当社の業績はここ4年、交易条件の改善もあり、経常利益はまずまずだったが、米中貿易摩擦や英国のEU離脱問題、変動する原油や為替動向を考慮すると、取り巻く経済環境は不安定な状況が今後も続くものと予想される。

 会社がこれからも持続的に強く成長し続けるためには、全社員が今、何をすべきかを考え、実行していくことが必要であり、それが私たちに与えられた使命だと言える。ビジネスチャンスを的確に捉え、スピード感をもって果敢にチャレンジするとともに、研究開発にもより一層、力を入れていきたい。

 当社のCSR基本方針は、とりわけ、社風である東ソースピリット(①挑戦する意欲、②冷たい状況認識、③熱い対応、④持続する意思、⑤協力と感謝)を体現することだ。それぞれの重要な課題を一緒になって解決していこう。

 それらを踏まえて、入社式にあたり3つのことをお願いしておく。1つ目は、夢を大事に抱え続けること。皆さんは入社後にやりたいことがあるだろう。今後、色々と経験することになるが、将来の自分像を描きつつ初心を忘れず、今抱えている夢や希望の実現に向けて仕事に励んでもらいたい。

 2つ目は、その道のプロになることだ。まずは職場に慣れてもらうと同時に知識・経験を積んでほしい。経験や読書は人を育てる。全体感を捉えながら、社会に貢献できるよう、プロアクティブに行動できる人材になってもらいたい。

 3つ目は、語学を勉強すること。グローバルと叫ばれて数十年が経つ。当社の製品の海外売上比率は4割を超え、今後も海外での事業拡充を計画している。海外展開の際に異文化コミュニケーションのツールとして、語学力の向上を目指してもらいたい。

 東ソーの将来を担うのは、皆さんだ。共に力を合わせて、東ソーの新しい時代を築き、働き甲斐のある会社にしていこう。

【化学企業 入社式訓示①】旭化成 小堀秀毅社長

, ,

2020年4月2日

 新入社員の皆さん、入社おめでとう。入社にあたり、皆さんに3つの話をしたい。

 1つ目は、旭化成の歴史を学び理解することだ。旭化成は1922年に創業し、2022年に100周年を迎える。創業以来、時代の変化や要請に柔軟に対応し、事業ポートフォリオを変革することで成長してきた。

 現中期経営計画では、当社の特徴である「多様性」「変革力」を生かしながら、「持続可能な社会への貢献」と「持続的な企業価値の向上」を図り、サステナブルな企業となることを目指している。研修期間中、旭化成の歴史や事業について学び、当社の製品の強みと競争力とは何かをぜひ考えてもらいたい。

 2つ目はグループ理念、グループビジョン、グループバリューを心に深く刻み込むことだ。当社ではかねてより「世界の人びとの〝いのち〟と〝くらし〟に貢献します。」というグループ理念を掲げ、「健康で快適な生活」と「環境との共生」の実現を通して社会に新しい価値を提供することをビジョンと定めている。

 昨年ノーベル化学賞を受賞した名誉フェローの吉野彰さんが、リチウムイオン電池の開発によりモバイル社会の発展をもたらしたように、世界には新しいアイディアや技術で解決できる課題が多くある。

 当社グループの従業員が持つべき価値観(バリュー)を尊重し、誰に対しても「誠実」に向き合い、好奇心を持って果敢に「挑戦」し、新たな価値を「創造」することを強く意識してほしい。

 3つ目は、皆さんの将来への期待だ。近年企業を取り巻く環境は極めて速いスピードで大きく変化している。デジタル技術を推進・駆使し、新たな不連続なイノベーションを起こすことで、従来の延長線上にはない新たな成長領域を生み出す必要がある。その実現を担っていく皆さんは、仕事に対して主体的、自主的に取り組み、それぞれの分野で専門性の高いプロフェッショナルを目指してもらいたい。

 一人ひとりの成長が、旭化成の成長につながる。旭化成という場を通じて成長し、世界を舞台に活躍し、社会に貢献できる人になってもらいたい。一丸となり、旭化成グループが社会から信頼され、より多くの価値を提供できる素晴らしい会社となることを目指していこう。

 

【化学企業 入社式訓示①】住友化学 岩田圭一社長

, ,

2020年4月2日

 皆さんの門出にあたり、2つのことをお伝えしたい。

 まず、住友化学社員としての自覚と責任、そして個人としての成長だ。住友化学の社員として何をなすべきか、その自覚と責任を持ってほしい。具体的には、会社の中で各人の目指すものを実現していくとともに、そうした仕事を通じて個人として成長していくことだ。

 当社は、別子銅山の銅製錬事業の拡大によって発生した煙害問題の克服と、肥料の供給による農作物増産への貢献という2つの使命を同時に実現するために設立された。

 住友には、「信用を重んじ確実を旨とする」という教えや、「自利利他 公私一如」、すなわち事業は自らの利益と同時に社会にも利益をもたらすものでなければならない、という言葉に示される「住友の事業精神」がある。当社の設立の経緯は、まさにこの「自利利他 公私一如」そのものだ。

 一方、近年はデジタル、バイオなどの新しい技術の潮流と相まって、化学産業には、アカデミアとの密接な連携により環境問題・食糧問題・医療問題といった重大な社会課題の解決に資する、革新的な技術を生み出すことが期待されている。

 皆さんには、当社で働くことを通じて社会課題の解決に寄与し、そうした中で個人として大きく成長してほしい。また、アイデア・熱意・意欲をもってチャレンジし、この住友化学という組織を大いに活用して新しい変化を起こす楽しみをぜひ味わってもらいたい。

 2つ目は、世界を意識して仕事をすることだ。私が住友化学に入社した38年前、当時の会社のトップが話した言葉を今でも忘れたことはなく、私にとって会社生活の指針の1つとなっている。

 それは『君たちの競争相手は、近くにいる会社の同僚ではなく、世界の同業各社の若者である。世界を相手に戦っていることを常に忘れないでほしい。経営者である自分自身も、世界の会社の経営者たちが何を考え、どういう手を打とうとしているかを常に意識しながら、日々彼らに負けまいと努力している』というものだ。

 皆さんには、化学会社に限らず、同じような年代で似たような環境にある人を意識して日々の業務に取り組み、グローバルレベルの人材へと成長してほしい。