[トクヤマ・人事](6月24日)▽解兼研究開発担当、代表取締役、社長執行役員化成品、セメント、ライフアメニティー、監査室担当横田浩(6月24日開催予定の定時株主総会にて選任予定)▽取締役、研究開発担当、常務執行役員、研究開発部門長兼つくば研究所長岩崎史哲。
トクヤマ 人事(6月24日)
2020年4月27日
2020年4月27日
2020年4月7日
皆さんはかつて人類が経験のしたことのない、変化が常態化した世の中を生き抜いていかねばならない。例えば地球温暖化問題。これは火力発電を持つ当社にとって大きなリスクとなっている。解決すべき最優先課題として、会社を挙げて取り組んでいるが、私が会社に入った頃にこのような事態は予想すらしなかった。
当社は4つの価値観を定めているが、それがこの不透明な世の中を生きていく上での道標になる。①「顧客満足が利益の源泉」:独りよがりにならず、世の中が求める価値を創造・提供し続ける②「目線はより広くより高く」:世界を広く俯瞰して高い志を持って目標にチャレンジする③「前任を超える人材たれ」:前例踏襲ではなく変化に応じて新たなソリューションを考え実行する④「誠実、根気、遊び心」:奢ることなく、粘り強く、いいと思ったことはワクワク感を持ってチャレンジする。この4つの価値観を常に心にとめて実践してほしい。
それからもう1つ大事なことをお伝えする。皆さんは会社にとってかけがえのない原石だ。原石は磨き続けてこそ宝石となる。最初の3年が肝心。とにかく勉強する習慣をつけてほしい。勉強は机に座ってするだけではない。実務を覚える、現場に出て実践する、失敗する、理屈を考える、人との対話を通じて気づきを得る、英会話の勉強をする、新聞を読む、趣味に没頭する、あらゆることが勉強となる。
これを続けていくことで、ヘンリー・ミンツバーグが提唱したクラフト(経験)、アート(直感)、サイエンス(分析)がバランスよく身に付き、自分なりのもの見方、考え方が養われ本当の意味での個性が磨かれていくものだと思う。
時間は個々人に与えられた2度と戻らない大事な資源だ。あの時やっておけばよかったと後悔することのないよう日々過ごしてほしい。学歴などは関係ない。今から“ヨーイドン”のスタートだ。
トクヤマは、人材と特有技術をベースに日本一・世界一の仕事をしていくことを在りたい姿に掲げている。これまで述べたことを実践して世界に羽ばたく国際人になるべく勉強し続けてほしい。
最後に、創業者・岩井勝次郎が残した言葉「常に事業は艱難になり安逸に破る」をお伝えし、皆さんのこれからのご健勝と輝かしい未来を祈念する。
2020年3月10日
2020年2月3日
トクヤマは31日、2019年度第3四半期(4-12月期)の連結業績を発表した。売上高は前年同期比1%減の2365億円、営業利益3%減の248億円、経常利益0.4%増の238億円、純利益8%減の180億円だった。多結晶シリコンやセメントなど、主力製品の販売が軟調で減収減益となった。
セグメント別に見ると、化成品セグメントは売上高4%減の712億円、営業利益7%減の118億円。カセイソーダは、販売数量は堅調に推移したが、原料価格の上昇や海外市況下落により減益となった。塩ビ樹脂はスプレッドを維持し増益となった。酸化プロピレンはウレタン向けの販売数量が減少し減益。塩化カルシウムは少雪影響で販売数量が減少し、また物流費の増加により減益となった。
特殊品セグメントは売上高9%減の385億円、営業利益35%減の45億円。半導体向け多結晶シリコンと放熱材は、半導体市場に回復の兆しがあるものの、顧客の在庫調整により販売量が減少し減益。電子工業用高純度薬品は、海外向けを中心に販売数量が回復し前期並みとなった。
セメントセグメントは売上高4%減の664億円、営業利益18%増の26億円。セメントは石炭価格下落により製造コストは低減したものの販売数量が軟調に推移し、また修繕費など固定費が増加し減益となった。一方、資源リサイクルは廃棄物受入数量が増加し増益だった。
ライフアメニティーセグメントは売上高6%増の423億円、営業利益3%減の23億円。メガネレンズ用フォトクロミック材料は販売数量増、臨床検査機器システム案件では受注増によりそれぞれ増益となった。歯科材料は海外を中心に販売数量が伸びたが、新製品上市に伴う広告宣言費などが増加し減益となった。イオン交換膜は大型案件が減少し減益だった。
通期業績予想については「半導体を中心とする国内需要や原燃料価格の先行きに不透明感があるものの、通期計画達成に向け注力していく」(同社)とし、前回予想を据え置いている。
2019年11月1日
2019年7月30日
トクヤマの2020年3月期第1四半期(4-6月期)連結決算は、売上高が前年同期比1%増の765億円、営業利益は同21%減の70億円、経常利益は同27%減の63億円、純利益は同27%減の49億円となった。
売上高については、半導体関連製品などの主力製品を中心に販売は軟調に推移したが、昨年7月の新規連結子会社の発生により、前年同期より増収となった。営業利益は各事業の販売が軟調に推移したことで減益。営業外損益が前年同期に比べ5億円悪化したことで、経常利益も減益となった。
化成品セグメントは売上高が同3%減の243億円、営業利益は同21%減の39億円。カセイソーダは販売数量が堅調だったが、原燃料価格の上昇と海外市況の下落により減益。塩化ビニル樹脂は販売価格の維持に努め増益となった。酸化プロピレンは自動車部材向けの販売数量が減少したことで減益。塩化カルシウムは販売数量が軟調に推移したことと、物流費の増加などで減益となった。
特殊品セグメントは売上高が同7%減の百21億円、営業利益は同17%減の16億円。半導体向けの多結晶シリコンと放熱材は、販売が堅調に推移し前年同期並み。電子工業用高純度薬品は半導体業界向けの販売数量が減少し減益だった。
セメントセグメントは売上高が同3%減の215億円、営業利益は同23%減の7億円。セメントは一部価格是正の効果があったが、国内の出荷が軟調に推移したことなどで減益。資源リサイクルはほぼ前年同期並み。連結子会社はセメント関連製品の出荷が軟調に推移し減収となった。
ライフアメニティーセグメントは売上高が同7%増の135億円、営業利益は同21%減の7億円。プラスチックレンズ関連材料は、メガネレンズ用フォトクロミック材料の出荷が好調に推移し増益。歯科器材は海外を中心に販売数量が増加したが、新製品の上市に伴う広告宣伝費などの増加で減益。医療診断システムは、検体検査自動化システムで国内の大型案件を獲得し増収となった。
通期業績予想の変更はなく、売上高は前期比6%増の3430億円、営業利益は同11%増の390億円、経常利益は同17%増の390億円、純利益は同11%減の3055億円を見込んでいる。
2019年6月25日
2019年5月22日
2019年5月17日
トクヤマは、決算会見において中期経営計画(2016~2020年度)の進捗について説明した。横田浩社長は「中計5年計画の3年が経過した。経営指標としてROA(総資産利益率)10%を目指しているが、昨年度は9.5%まで上昇してきた」とし、総資産回転率が目標値を若干下回っているものの、売上高営業利益率は目標値を上回っており、進捗は順調だとした。
D/Eレシオについても、0.8倍と目標値1.0倍を下回り目標水準を達成している。3年間の営業利益増減では、「原燃料コストの増加があったものの、TMSB(トクヤママレーシア)の譲渡に加え、増販や価格是正、また徳山製造所のコストダウンにより、2016年度から利益は大幅に改善した」との見方を示した。
次に、重点課題の成果と施策について説明。組織風土の改革では、「当社にとって最も大きなポイントだが、まだ道半ばだ」とし、今後も社外人材の積極登用や、「残業ゼロ」といった働き方改革に注力していく。事業戦略の再構築では、AI・IoTの活用による業務やプラント運営の効率化に取り組み、発電所の燃焼効率最適化などを図る。今後の課題として、データ解析ができる人材の育成を工場内で展開していくことを挙げた。
続いて、成長事業の取り組みを説明。ICT関連製品では、半導体ウェハ用原料、フォトレジスト用現像液、半導体精密洗浄、CMP用原料、放熱材などについて戦略を示した。ヘルスケア関連事業では、これまで医薬品原薬・中間体や医療診断、眼鏡関連材料に注力してきたが、「創薬分野に進出する。大学との共同研究により有機合成の新しいプロセスを開発しており、創薬の大幅なコストダウンに貢献できる」と明らかにした。
このほかにも、病気を治すという観点に加え、病気になりにくい体づくりのため「保つ・防ぐ」分野に開発のパワーを注いでおり、人だけでなく、家畜やペットへの品揃えを進めている。また、歯科材料では2月に北米で新製品の大々的なキャンペーンを打ち、製品が不足していることから大増産を計画。
横田社長は「ヘルスケア関連製品はラインアップが充実してきた。2018年度の売上高は230億円だったが、2025年度には550億円以上を目指していきたい」との意気込みを示した。
一方、セメントや化成品などの伝統事業の取り組みでは、徳山事業所の競争力強化に力を注ぐ。市場の伸びが期待できない中、収益を上げていくためコスト削減を図っており、最終年度の目標値40億円に対し昨年度は37億円を達成した。
今年度については、「計画を前倒しで達成してきたが45億円を目指す。最終的には50億円にしていきたい」とし、さらなる上積みを図っていく方針だ。