JNC 高千穂発電所が営業運転を開始、改修工事が終了

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2019年5月13日

 JNCは10日、宮崎県西臼杵郡にある高千穂発電所(水力)の改修工事を完成させ、営業運転を開始したと発表した。

高千穂発電所
高千穂発電所

 改修前は1万2800kwだった最大出力が、改修により1万4400kwに増加した。これは一般家庭約2万1000戸分の年間発電量に相当する。2014年に着工し、5月1日から営業運転を開始した。

 同社グループは、環境・エネルギー分野を重要な事業ドメインと位置付けている。国内に13カ所の水力発電所(最大出力合計9万6200kw)、4カ所の太陽光発電所(同1万6000kw)を持ち、再生可能エネルギーによる発電事業に取り組んでいる。

 水力発電については、2013年から大規模改修工事を行っており、高千穂発電所は一連の大規模改修工事で6カ所目の営業運転開始となる。水車・発電機を高効率の機器へ更新することで、認可取水量を変えずに出力を1600kw(約13%)増強した。

 同社の水力発電所は全て「流れ込み式」を採用している。河川水からごみを取り除いた後に、水路を通して水槽へ導き、水圧鉄管を落下させることで水車を回して発電する。大規模なダムを必要としないため、環境負荷が低く、CO2排出量が少ない、貴重な純国産のエネルギーだ。

 同社ではこれまで培ってきた発電技術を生かし、周辺環境に配慮しながら、将来にわたり安定したエネルギーの供給で社会に貢献していく。

JSR GEヘルスケアと整形外科領域での協業に合意

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2019年5月10日

 JSRはこのほど、GEヘルスケア・ジャパン(GEヘルスケア)と、整形外科領域におけるデジタルプラットフォーム構築と新規サービス立ち上げに向けたパートナーシップを開始することに合意したと発表した。

 この合意に基づき、両社で医療の効率化と個別化医療の促進を目的としたソリューションの開発に加え、一人ひとりにあったより質の高い医療をより効率的に提供していくという「プレシジョン・ヘルス」の実現を目指していく。

 今回の合意に至った背景には、ライフサイエンス領域での新たな価値創造活動の一環として、個別化医療の実現へ向け、「材料技術とデジタル技術との融合」を通じた研究開発とその社会実装をグループ全体で推進するJSRと、より患者一人ひとりにあった包括的なケアをより効率的に提供していく「プレシジョン・ヘルス」の実現を目指し、日本の医療における課題である健康寿命の延伸に取り組むGEヘルスケアの方針が一致したことがある。

 協業においては、GEヘルスケアのクラウド型画像管理プラットフォームやGE独自の新しいデジタルブランドである「Edison」上のAIなどの技術を活用し、JSRのグループ会社レキシーの3D手術シミュレーションソフトウェア「Zed Viewシリーズ」などの技術を組み合わせた、新しいサービス開発を目指す。

 将来的には、双方の3Dプリンティング技術につなげることで、患者一人ひとりに合った医療をより効率的に提供するサービスおよびビジネスモデルの構築を共に目指す。

 これにより、医療機関とサービスを提供する企業の間でのみならず、医療に携わるすべてのステークホルダーを含めた全体最適の視点から、よりコスト効率のよい医療提供につながることが期待される。

 今回のパートナーシップを通じ、JSRとGEヘルスケアのそれぞれの強みを活かしつつ、整形外科領域における医療提供側のより良いプラットフォームを構築し、医療提供者のアウトカムと患者のQOL向上、ひいてはプレシジョン・ヘルスの実現による健康寿命の延伸を目指していく。

ポリプラスチックス 高強度・高クリープ・良摺動性のPOMを開発

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2019年5月10日

 ポリプラスチックスは9日、高強度・高クリープ・良摺動性を兼ね備え、従来の摺動グレードよりもさらに軽量化・省スペース化が可能となるポリアセタール(POM)「ジュラコン」の新グレード「WW-09」を開発したと発表した。

 自動車の電動化が進むに伴い、静音化の要求がより一層高まる中で、POMの摺動グレードが必要とされる部品が増えている。一方で、燃費性能の向上も重要なキーワードであり、各部品の軽量化や省スペース化が求められている。

 このような市場の要求に応え、摺動グレードに静音性といった摺動特性だけではなく、薄肉化による軽量化・省スペース化に貢献できるよう耐久性を持たせた「WW‐09」を開発した。

 「WW-09」は摺動性・強度・クリープ特性を同時に満足させることができる新グレード。破壊が懸念される高荷重下での使用や、十分な肉厚が取れない場合などに加え、摺動特性も併せて要求される部品への採用が期待される。また、標準グレード並みの機械的性質があり、従来の摺動グレードよりも軽量化・省スペース化が可能となっている。

 

 

昭和電工 カーボン事業部の欧州生産拠点で設備改善工事

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2019年5月10日

 昭和電工は9日、カーボン事業部の欧州生産拠点で、設備改善工事を実施することを決定したと発表した。設備改善工事にかかる投資額は約50億円。

 同社の黒鉛電極事業は、日本・欧州・米国・アジアに合計7つの生産拠点をもち、高品質UHP市場でグローバルトップのシェアをもっている。

 今年スタートした中期経営計画「The TOP 2021」で、「高める」事業ポートフォリオに位置付けられ、BIS40(統合の相乗効果)と、各生産拠点で安定供給と供給コストの最適化を今年の施策としている。

 BIS40実現のために重要な「同一品質でのグローバル供給体制の確立」のための品質向上と安定生産を目的とし、今回、連結子会社である昭和電工カーボンホールディング(本社ドイツ)のドイツ・スペイン・オーストリアの3拠点で、設備改善工事を実施することにした。

 なお、今回の改善投資工事と品質向上活動は、今年から来年までの予定で実施され、供給で同社黒鉛電極事業全体の生産能力に対し、5%程度の影響が予想される。

 同社の黒鉛電極事業は、引き続き顧客にとっての「Value in Use №1」を達成し、競争力と収益性の高い事業を実現するための施策を実行していく。

【訃報】 JSR元代表取締役会長 元社長 現特別顧問 𠮷田淑則氏

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2019年5月9日

𠮷田淑則氏(よしだ・よしのり=JSR元代表取締役会長、元社長、現特別顧問)4月26日午後11時35分、慢性心不全のため死去。79歳。葬儀・告別式は近親者のみで執り行われた。喪主は長男・篤史氏。なお、後日に「お別れの会」を執り行う予定だが、現時点で日時や場所などの詳細は未定。

 

 

ランクセス 潤滑油添加剤で新製品、エンジンオイル向け

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2019年5月9日

 ドイツの特殊化学品メーカーのランクセスはこのほど、乗用車用高性能エンジンオイル向け有機潤滑油添加剤の新製品の販売を開始すると発表した。

 新製品「アディティンRC3502」は、特に摩擦を低減すると同時に、性能の持続性と耐摩耗性を発揮するように開発された。非腐食性で、全ての合成系・鉱油系ミネラルエンジンオイルと親和性があり、加えて「SAPS(硫酸灰分・リン・硫黄)フリー」の特性を持つ。

 さらに、表面活性タイプの耐摩耗性添加剤、清浄剤、モリブデンジチオカーバメート(MoDTC)が効果を発揮する摩擦面で、添加剤間の反応を促進するというメリットもある。

 このような優れた摩擦低減性と耐久性は、さらなる省燃費性能が求められる新規格「ILSAC GF‐5+」や「同GF‐6」で要求されるエンジンダイナモテストの省燃費性能に寄与する。

 同社のアディティブス(ADD)ビジネスユニットは、さまざまな用途や要求性能に対応する幅広い潤滑油製品のポートフォリオを提供している。潤滑油基油・潤滑油添加剤・添加剤パッケージ・潤滑油最終製品などの製品群は、厳格化する排ガス規制や省燃費の法定基準に対応できるように顧客をサポートする。近年、特に燃費改善に重点的に取り組んでいる自動車業界で、効果的なエンジン潤滑油は省燃費に重要な役割を果たす。

 同社の新しい摩擦調整剤は、このトレンドに応えることができる。

セキスイハイム信越 松本市に体感型ショールームを開設

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2019年5月9日

 セキスイハイム信越は、4月27日に体感型ショールーム「セキスイハイムミュージアム松本」(長野県松本市)をオープンした。

 自然災害による被害が多発し、災害時の安心に対するニーズが高まっている昨今、「未来も安心して暮らせる家」について、セキスイハイムの住宅性能とともに紹介・提案する。

 同ミュージアムは、VR(仮想現実)や、プロジェクションマッピングを使ったスマートハウスの説明など、最新技術を採用した体感型ショール―ム。①家づくりの基本を「学ぶ」②セキスイハイムの家づくりを「学ぶ」③未来の家づくりを「学ぶ」の3つのエリアで構成。

 住宅建築を検討しているユーザーに、まず家づくりに関する一般的な知識を学んでもらい、その中でセキスイハイムの特長を理解してもらいながら、顧客満足度の向上を目指す。

 なお、体験型ショールームの開館時間は10時~18時(定休日:水曜日・木曜日)、入館に関しては、原則として完全予約制となっている。

帝人 GM新型ピックアップトラックにCFRTPが採用

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2019年5月9日

 帝人はこのほど、同社が展開する熱可塑性炭素繊維複合材料(CFRTP)製品である「Sereebo(セリーボ)」が、米国ゼネラルモーターズ(GM)のピックアップトラック2車種に採用されたと発表した。

GMC シエラ・デナリ1500
GMC シエラ・デナリ1500

 同製品が使用されるのは、GMが今年の夏から市場展開を開始するピックアップトラック「GMC シエラ・デナリ1500」と「GMC シエラAT4 1500」のピックアップボックス(荷台)「カーボン・プロ」で、CFRTPが量産自動車の構造部材に使用されるのは世界で初めてのことになる。

 帝人が開発した「セリーボ」は、熱可塑性樹脂を使用し、世界で初めて製造タクトタイムを約1分にまで短縮したことにより、自動車部品などの量産対応を可能にした革新的なCFRTP。

 一方、「カーボン・プロ」は、帝人がGMと共同開発したピックアップボックスで、ポリアミド系樹脂を母材として、炭素繊維をランダムに分散させた「セリーボ」シリーズの製品を荷台内側のパネル部分に使用している。

 「セリーボ」を用いることで、成形時間の大幅な短縮を実現したほか、スチールを使用したピックアップボックスに比べて約40%の軽量化を実現するとともに、約10倍の耐衝撃性を有し、耐腐食性にも優れている。また、従来の素材では量産できなかった複雑なデザインの成形にも対応でき、リサイクルも容易だ。

 なお、「セリーボ」を用いた「カーボン・プロ」の荷台内側部分は、帝人グループで軽量複合材料製品の生産・販売・技術開発を展開するコンチネンタル・ストラクチュラル・プラスチックス(CSP社)のハンティントン工場(インディアナ州)で製造される。

 帝人はTier1サプライヤーとして、素材選定から部品設計にまで踏み込んだ提案力の強化やグローバル安定供給体制の確立を図るとともに、2020年以降の環境規制強化に対応した車体の軽量化に向けた提案力強化のため、使用材料の拡充や他メーカーとの協業などを進め、マルチマテリアルでの部品供給メーカーとしてソリューション提案力を強化していく。

 さらに、2030年近傍には、自動車向け複合材料製品事業の売上を20億ドル規模へと拡大していく考えだ。

DIC インドで塗料用樹脂メーカーを買収、グローバル化加速

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2019年5月9日

 DICはこのほど、経済成長著しいインドの塗料用樹脂市場への本格的な進出を目指し、4月27日に同国のアイディール ケミ プラスト社(マハラシュトラ州)を買収したと発表した。投資額は非公開。

 アイディール社は、2004年に設立の中堅塗料用樹脂メーカー。自動車補修・コイルコーティング・木工塗料などに用いるアクリル樹脂やアルキド樹脂、ポリエステル樹脂の製造販売を行っている。

 創業メンバーの経験と人脈を生かしたマーケティング力と、ユーザーニーズにマッチした製品開発の技術力を強みに、優れた性能と低コストを実現する製品の提供を通じ、インド国内外の顧客から高い信頼を得ているという。

 DICは、インド塗料市場に精通した企業と手を結ぶことで、成長性の高い同市場に本格参入を図るため、同社と協議を重ねてきた。今回、DICのハイエンド製品に対応した樹脂開発力と、アイディール社がもつノウハウやサプライチェーンを融合することで、短期間でインド市場でのポジションを高められると判断し、買収に至った。

 DICグループは、新中期経営計画「DIC111」(2019~2021年)の中で、パフォーマンスマテリアル事業のグローバル化を掲げ、南アジアでの生産拠点拡充を地域戦略としている。成長地域であるインドをグローバル展開を加速する重要な地域と位置づけ、今後、アイディール社を足掛かりに近隣国のグループ会社と連携し、共同での製品開発や設備投資も進めながら、事業規模を拡大していく方針だ。

 

ダイセル インドのグループ会社が新社屋での稼働開始

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2019年5月9日

 ダイセルは8日、グループ会社のダイセル・キラル・テクノロジーズ(インディア)=DCTI社、インド・テランガーナ州ハイデラバード=が、今月から新社屋「DCTIナレッジセンター」の本格稼働を開始すると発表した。

 同センターは分散していた建屋の機能を集約し、包括的にサービスを提供できる設備を備えており、業務をより効率的に、環境に配慮された空間で行うことができる。3階建てで総床面積は約4600㎡。約200人の研究者が就業可能で、施設能力の課題も解消した。同センターの活用により、DCTI社はよりスムーズに顧客に製品・サービスを提供するとともに、既存事業の拡大と新規事業領域の開拓を進めていく。

 インドでキラル事業を担うため、2008年に設立されたDCTI社は、ダイセルのCPIカンパニーグループに属している。キラルカラムの販売やテクニカルサービス、受託分取サービスに加え、GMP(医薬品の製造・品質管理の基準)分析サービス、製薬企業向け分析用標品などを提供している。

 DCTI社の施設はこれまで、ハイデラバード市内のサイエンスパーク「IKPナレッジパーク」内に分散しており、事業の拡大に伴い、施設の能力も限界に達していた。