出光興産は14日、2019年3月期第2四半期の連結決算を発表した。売上高は過去2番目、営業利益と経常利益は過去最高となった。営業利益は原油市況の上昇などによる在庫影響や、石油製品マージンの改善が増益に大きく寄与した。
売上高は前年同期比25%増の2兆1140億円、営業利益は55%増の1337億円、経常利益は72%増の1538億円、純利益は81%増の1035億円。
同日行った決算説明会で、酒井則明経理部長は「資源相場が高いレベルにあったことで増収。営業利益は
2018年11月15日
2018年11月15日
帝人フロンティアは14、15日の2日間、東京・北青山のTEPIA(テピア)で、来年の秋冬シーズン向け総合展示会「Spirit of FRONTIER General Exhibition 13th For 2019 Autumn & Winter」を開催している。
今回はファッションからインテリア、ライフスタイルまで幅広い素材と製品を紹介。2フロアを使い、ファッション・フロアとライフスタイル・フロアに分け、それぞれ繊維関連製品と資材関連製品を主体に展示した。
このうち、ライフスタイル・フロアでは、繊維の並びが縦方向の不織布「V-Lap」を活用した製品群が目に付いた。「軽量敷き布団プレミアムクリーン」は、軽量敷き布団に清潔性をプラスした製品。優れたクッション性・軽量・通気性に、防ダニ・抗菌・防臭などの機能を付与した。昨年、参考出品したところ、好評だったため上市した。
「あったか軽量掛け布団BURNER」は、これまで敷き布団のみだったV-Lapを、掛け布団に展開したもの。2層のポリエステル製V-Lapと、一層の吸湿発熱素材「サンバーナー」製V-Lapの3層構造により、羽毛に比べ軽量で柔らかく、暖かな掛け布団となっている。羽毛と異なり洗える上、価格も羽毛の数分の1となっている。
また、参考出品の「Cube Mattress」は、V-Lapを使用したコンパクトに畳めるマット。配送が容易であることに加え、来客用あるいはキャンプでの利用、災害対策用など幅広い用途が考えられる
。V-Lap以外では、高吸湿素材「ベルオアシス除湿マット」に様々な機能を付加した開発品、熱中症対策や医療現場で使用される、冷却素材の開発品などを提案している。
その他、今夏に買収した、自動車向け内装材メーカーであるドイツのジーグラー社の製品、オフィスの環境・防災対策など紹介するコーナーも設けた。
一方、ファッション・フロアでは、「ソロテックス」を中心に多様な素材を展示。着用する化粧品「ラフィナン」については、消費者からの要望が多かった、妊婦用と男性用の開発品を展示し、来場者に評価してもらっている。
2018年11月15日
DICは14日、2018年12月期第3四半期の連結業績を発表した。売上高は前年同期比3%増の6700億円、営業利益10%減の364億円、経常利益10%減の364億円、純利益36%減の224億円となった。
売上高は、製品価格の改定や堅調な出荷などにより増収となったが、利益項目は原料価格上昇や物流コスト増の影響などを受け減益となった。また、中国の環境規制や日米で発生した自然災害などの影響があったほか、欧州新興国の通貨安による換算目減りも利益を大きく圧迫した。
セグメント別で見ると、プリンティングインキ部門では、日本の売上高は4%減の548億円、営業利益61%減の11億円。出版用インキの需要減少などで減収。営業利益は、原料価格や物流コストの上昇を受け大幅な減益となった。
同部門での米州・欧州の売上高は4%増(現地通貨ベース:6%増)の1千856億円、営業利益11%増(同22%増)の70億円。北米では、パッケージ用インキは伸長したが、出版用・新聞用インキの需要減少などで前年同期並みとなった。
一方、欧州では、パッケージ用インキの出荷が好調で増収。中南米では、パッケージ用・新聞用インキの出荷が好調に推移し増収となった。セキュリティ印刷用インキの売上増が増益に寄与した。
同部門でのアジア・オセアニアの売上高は5%増(同6%増)の500億円、営業利益22%減(同21%減)の23億円。中国と南アジアでは、パッケージ用・出版用インキの出荷が伸長し増収。
オセアニアでは、出版用・新聞用インキの需要減少などで減収。インドでは全品目で増収となった。営業利益は、原料価格上昇を受け、大幅な減益となった。
ファインケミカル部門は、売上高3%減の992億円、営業利益5%減の125億円。顔料は、カラーフィルタ用や光輝材などの出荷は伸長したが、化粧品用の一時的な出荷低調などにより減収。TFT液晶は出荷が拡大したが、製品価格の低下により減収となった。
ポリマ部門は、売上高5%増の1千521億円、営業利益11%減の123億円。国内外でエポキシ樹脂などが電気・電子向けに伸長したことで全般的に増収。コンパウンド部門は、売上高1%増の485億円、営業利益25%減の26億円。PPSコンパウンドとジェットインキの出荷は順調に拡大したが、原料価格の上昇で大幅な減益。
アプリケーションマテリアルズ部門は、売上高5%増の428億円、営業利益39%増の25億円。工業用粘着テープや中空糸膜モジュールの出荷が伸長し増収となり、利益も大幅に拡大した。なお、通期の業績予想については、8月9日発表の数値を全項目で下方修正した。
2018年11月15日
東海カーボンは14日、2018年12月期第3四半期の連結業績を発表した。売上高は前年同期比107%増の1554億円、営業利益587%増の520億円、経常利益500%増の528億円、純利益599%増の594億円となった。
売上高は、新規獲得した黒鉛電極の北米拠点が昨年11月より貢献し、6月からはファインカーボンの韓国拠点、9月からはカーボンブラックの北米拠点が連結対象となり数量増に寄与した。営業利益は、3事業での新拠点獲得に加え、黒鉛電極などのマージン改善により前年同期を大幅に上回った。
セグメント別で見ると、黒鉛電極事業部門は、売上高365%増の692億円、営業利益は大幅増の381億円(前年同期比374億円増)。世界的な電炉鋼生産の回復や中国の電炉鋼シフト、主要原材料のひっ迫があり、黒鉛電極の需給タイト感が継続し、大幅な増収増益となった。
カーボンブラック事業部門は売上高39%増の490億円、営業利益47%増の78億円。カーボンブラックの世界需給の引き締まりや、中国の環境規制強化による中国メーカーの減速、タイヤメーカーからの高品質品への引き合いが活発化し、増収増益となった。
ファインカーボン事業部門は、売上高65%増の175億円、営業利益307%増の40億円。対面業界である半導体、一般産業用市場が堅調に推移する中、売価改善が大きく寄与し増収増益となった。
工業炉及び関連製品事業部門は、売上高83%増の80億円、営業利益150%増の20億円。自動車向けMLCC(積層セラミックコンデンサ)、LIB市場向けなどの工業炉販売が好調に推移し増収増益となった。
その他事業部門は、売上高19%増の116億円、営業利益43%増の9億円。摩擦材は建設・産業機械向けの需要増により増収。LIB負極材は、車載向け販売数量増により増収。全体として増収増益となった。なお、通期の業績予想については、売上高、営業利益、経常利益を前回発表の数値から上方修正した。
2018年11月15日
2018年11月15日
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2018年11月15日
2018年11月15日
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