ADEKA 3月期中間決算(13日)

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2020年11月16日

[ADEKA/3月期中間決算](13日)単位100万円、カッコ内は対前年同四半期増減率。▽連結=売上高138,631(▲5.2%)、営業利益8,961(▲0.7%)、経常利益8,362(1.0%)、純利益5,723(▲3.3%)。

太陽石油の4-9月期 販売減で減収も在庫評価益で増益

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2020年11月16日

 太陽石油は13日、2021年3月期第2四半期(4―9月期)の決算を発表した。売上高は前年同期比1280億円減の1975億円、営業利益同59億円増の95億円、経常利益同55億円増の95億円、純利益同37億円増の67億円と減収増益となった。

 今期は、原油価格が緩やかに回復したものの、販売価格は前期に比べ低水準で推移したことに加え、コロナ禍による需要減少に対応するために、四国と山口の両事業所で稼働調整を行った。また山口事業所では定期整備工事も実施したことから、生産数量ならびに販売数量は前年同期比93万kl減の339万klと減少し減収となった。

 損益面では、前期末に多額の棚卸資産簿価切り下げ額を計上した結果、当期は原油価格回復に伴う在庫評価益が発生、各利益項目は増益となった。

リケンテクノスの上期 下期は対上期で増収増益を見込む

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2020年11月16日

 リケンテクノスは13日、2021年3月期上期(4―9月期)連結決算について、都内で説明会を開催した。売上高は前年同期比18%減の406億円、営業利益は39%減の17億円、純利益は同43%減の8億円の減収減益だった。

常盤社長
常盤社長

 常盤和明社長はその主因に触れ、「新型コロナウイルス感染症の拡大により、販売数量が約16%減少した」と説明。地域別売上高では北米・アジアでの減収幅が大きく、海外売上高比率は2.3ポイント下がり、41.4%となった。営業利益ベースでは、

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DICの1-9月期 化粧品顔料が苦戦し減収減益に

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2020年11月16日

 DICは13日、2020年12月期第3四半期(1-9月期)の連結業績を発表した。売上高は前年同期比11%減の5143億円、営業利益13%減の256億円、経常利益23%減の230億円、純利益24%減の139億円となった。

 オンラインによる決算会見の中で、古田修司執行役員・最高財務責任者は「売上高は、出荷回復の傾向が見られたが、コロナ禍以前までには戻らず全セグメントで減収となった。営業利益は、

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総合化学大手 4-9月期業績、各社2桁減益に

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2020年11月16日

足元需要は回復傾向も、コロナ再拡大が懸念材料

 総合化学大手5社(三菱ケミカルホールディングス、住友化学、三井化学、旭化成、東ソー)の上期(4-9月期)業績は、新型コロナによる需要減少の影響が4-6月期を中心に強く表れたことから、前年同期比で厳しい結果となった。

 各社の利益を見ると、コア営業利益(IFRS)では、三菱ケミHDは前年同期比58%減の546億円、住友化学は同36%減の541億円、三井化学は同53%減の186億円となり、営業利益では旭化成が同25%減の768億円、東ソーが同56%減の176億円と、揃って2桁の減益率となった。中でも石化事業は、原油・ナフサ価格の下落に伴い製品市況が低迷し、コロナ影響で販売数量も大きく減少。三菱ケミカルのMMA、旭化成のアクリロニトリル(AN)、東ソーのMDIなど市況製品の交易条件が大幅に悪化した。また、4-6月期の国産ナフサ価格は2万5000円と、1―3月期に比べ2万円近く下落しており、在庫の受払い差や評価損が発生したことも収益の下押し要因となっている。

 一方、4-9月期の各社の売上高営業利益率(ROS)を見ると、コア営業利益では、三菱ケミHDが3.6%(前年同期比3.6ポイント減)、住友化学が5.2%(同2.4ポイント減)、三井化学が3.5%(同2.4ポイント減)となり、営業利益では旭化成が7.8%(同1.7ポイント減)、東ソーが5.5%(同4.7ポイント減)となった。

 三菱ケミHDはケミカルズセグメント(MMA、石油化学、炭素)、住友化学は石化事業、三井化学は基盤素材、旭化成は基盤マテリアルズ(AN)とパフォーマンスプロダクツ(合成ゴムやエンジニアリングプラスチックス)、東ソーは石化とクロル・アルカリ(MDI)、での収益悪化がROS低下につながった。コロナ影響によりロックダウンが導入されたことで世界経済が停滞し、汎用品を中心に需要が減少したことが伺える。

 今後については、4―6月期を底に需要が回復傾向となっており、下期もこの傾向が続くとの見方が強まっている。特に中国では、自動車や家電などの生産活動が活発化し、石化製品の需要が拡大していることや、半導体関連製品もリモート化や5Gの進展で好調さ継続している。

 こうした状況を受け、通期業績見通しでは、住友化学と三井化学はコア営業利益の上方修正を行い、旭化成はレンジで示していた営業利益からの上積みを見込むなど、各社の収益の上振れが期待される。とはいえ、足元でコロナ感染が再拡大の様相を見せていることや、米国大統領選の結果を受け世界情勢が不安定化していることが懸念材料。この先、世界経済が変調する可能性もあり、事業環境はこの先も予断を許さない状況が続きそうだ。