出光興産 みらいを奏でる音楽会、オンラインコンサート開催

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2021年1月27日

 出光興産はこのほど、〝会えなくたって、つながれる。〟をテーマとする「みらいを奏でる音楽会」のオンラインコンサートの配信(2月27日~3月7日)を実施すると発表した。なお、視聴は無料だが、同社ウェブサイトからの事前申し込みが必要(2月7日まで)となる。

オンラインコンサート
オンラインコンサート

 今回の「みらいを奏でる音楽会」の出演者は、第27回出光音楽賞を受賞した新進気鋭のピアニスト、反田恭平氏がプロデュースするアンサンブル「MLMナショナル管弦楽団」。コンサートの中では、事前に一般公募した「家路」~遠き山に日は落ちて~の歌声動画と、MLMナショナル管弦楽団の演奏を1つにつないだ「合唱」コラボも披露。子どもから大人まで、全国から寄せられた歌声で、コロナ禍での〝つながり〟を表現する。

オンラインコンサート ・反田恭平・ MLM ナショナル管弦楽団
オンラインコンサート ・反田恭平・ MLM ナショナル管弦楽団

 同社では、製油所・事業所立地地域への文化貢献を目的に、2006年からコンサート活動を継続的に実施。2017年からは、次代を担う若者の音楽経験を支援することに重点を置き、「みらいを奏でる音楽会」として装いを改め、若手音楽家の発表機会の創出や子どもたちへの体験学習など、音楽を通じた次世代支援を狙いとした活動を実施している。今年度は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、各地域で予定していたコンサートの開催を見合わせていた。

旭化成 延岡市と健康長寿のまちづくり開始、骨折を予防

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2021年1月27日

 旭化成は26日、創業の地である宮崎県延岡市で健康長寿社会の実現に向けた取り組みを今月末から開始すると発表した。延岡市が目指す「健康長寿のまちづくり」と旭化成グループが目指す地域社会での「サステナビリティの実現」という方針が一致し、共同で「骨粗鬆症による骨折の予防を目的とした健康長寿のまちづくり」に取り組んでいく。

まちぐるみで骨粗鬆症を見守る体制(延岡モデル)のイメージ
まちぐるみで骨粗鬆症を見守る体制(延岡モデル)のイメージ

 わが国では、骨粗鬆症の患者が約1280万人いると見られているが、骨粗鬆症は痛みなどの自覚症状がないことも多く、適切な予防や治療がなされないケースも少なくない。骨粗鬆症による骨折者数は、この20年間で患者数が約2倍に増加しており、高齢化に伴い今後も増加することが見込まれている。骨粗鬆症による骨折は患者本人や家族のQOLを低下させる要因にもなり、経済的な負担も少なくない。

 こうした中、同社の延岡支社と延岡市は昨年12月、骨粗鬆症による骨折予防を目的とする「自分の足で100年歩ける健康長寿のまちづくりに関する協定」を締結。その協定に基づき、骨疾患治療薬の開発・製造を手掛ける旭化成ファーマがもつ多くの知見や、旭化成のデータ解析などの技術を、高齢化が進む社会課題の解決手段として有効活用し、延岡市や研究機関(国立循環器病研究センター、宮崎大学、東京大学)の専門家との連携を通じて、地域の人々の健康長寿社会の実現に向けて取り組む。

 期間は、今月末~2026年末の6年間を予定。内容は2年ごとに、第1期:現状把握のための調査と課題解決の仮説を策定、第2期:地域を限定した実地での試行と課題検証、第3期:延岡市全域で事業として施行し成果の確認と事業継続性などの最終評価を実施、の3期に分けて段階的に実行する。

 この取り組みによって、延岡市では、「まちぐるみで骨粗鬆症を見守る体制(予防、早期発見・治療)(延岡モデル)」を実現することで、広く市民のQOLが維持されるとともに、地域の医療費、介護費の抑制を目指す。また旭化成は、将来的に同モデルを他の地域へ広げるとともに、応用可能な他の疾患への展開も検討していく。

 

ABS樹脂 2020年総出荷は14%減、内需が大幅減

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2021年1月26日

 日本ABS樹脂工業会がこのほど発表した出荷実績によると、2020年(1-12月期)の総出荷量は前年比14%減の29万5400tとなった。国内出荷は同16%減の19万7400t、輸出が同9%減の9万8000tとなったことにより、総出荷は30万tを割り込む結果となった。2Q(4-6月期)に新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けたことで、国内出荷、輸出ともに大きく落ち込んだことが響いた。

 国内出荷を用途別で見ると、

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DIC 抗ウイルス・抗菌機能の3Dフィラメントを開発

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2021年1月26日

 DICは25日、国内初となる抗ウイルス・抗菌機能をもつ3Dプリンタ向け熱可塑性プラスチック材料(フィラメント)を開発したと発表した。同製品は国際標準化機構(ISO)が規格する試験での効果が確認されており、製品の表面に付着した特定のウイルスや菌の増殖を抑え減少させることができる。

3Dプリンタによる造形品のイメージ
3Dプリンタによる造形品のイメージ

 3Dプリンタ材料市場は、造形方法の技術革新の進展や材料の多様化・高機能化、造形品の試作品から最終製品へのさらなる適用拡大といった要因から大きく伸長している。世界市場の成長率は2018~2023年まで年平均21.2%増で推移する見込みであり、2023年の市場規模は約4751億円になると予測されている(矢野総合研究所調べ)。一方、新型コロナの感染拡大が続く状況下では、消費者の衛生面への関心の高まりから医療施設や公共施設だけでなく、日常生活のあらゆる場面で抗ウイルス・抗菌製品の使用を求める声が多くなっている。

抗ウイルス・抗菌機能を持つ3Dプリンタ向けフィラメント
抗ウイルス・抗菌機能を持つ3Dプリンタ向けフィラメント

 こうした中、同社が開発した3Dプリンタ向けフィラメントは、抗ウイルス・抗菌機能をもつ熱可塑性ポリウレタン樹脂(TPU樹脂)を採用。TPU樹脂は柔軟性や耐摩耗性を備えることから、フェイスシールドやマスクなど医療や衛生用途での活用が期待できる。それ以外にもウイルス感染対策が求められ、かつ顧客ニーズに応じてカスタマイズが必要な造形品への展開が可能だ。同社は今後、電子・電気、スポーツ、日用品、住宅・建材、自動車など幅広い業界への展開を視野に入れ、2021年度中の販売を目指す。

 DICグループは中期経営計画の中で、事業の質的転換と新事業の創出による事業ポートフォリオの転換を基本戦略に据えている。3Dプリンタ用材料については、すでに光造形用のコンパウンド材料を展開しており、熱可塑性プラスチック材料をラインアップに加えることで新たな事業の基盤化を推進していく考えだ。

帝人フロンティア ウェアラブルでデジタルゴルフレッスン

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2021年1月26日

独自の高機能繊維とセンシング技術の融合で実現

 帝人フロンティアは25日、高機能繊維とセンシング技術の融合によりウエア、デバイス、アプリケーションを一体化させた、デジタルゴルフレッスンを実現するソリューション「MATOUS GOLF(マトウスゴルフ)」の販売を開始すると発表した。基本となるスイング時の姿勢(体幹)をセンシングウエアで計測し、データを自動解析することで、短期間での上達に向けたコーチングが可能となる、世界初のアプリケーション(同社調べ)。

『MATOUS GOLF』のスコア表示例
「MATOUS GOLF」のスコア表示例

 同社は「MATOUS」に、まとう(衣服を身につける)、Smart(賢い)、Sensing(測定)、Solution(解決)を融合させる意味を込め、IoT化の加速やデータ活用が進む今後の社会のニーズに対応する製品やサービスの開発を進めている。今回のモーションセンシングには、高いグリップ力をもつ超極細繊維「ナノフロント」を採用した独自のベスト型ウエアとリストバンドを着用する。来月1日から、同社が提携するティーチングプロへのレンタルサービスを開始し、今年中にアプリ配信サービスを一般のゴルフプレイヤーにも拡大していく予定だ。2025年度に売上30億円を目指す。

「MATOUS GOLF」のベスト、リストバンドとセンサー

 「マトウスゴルフ」は、プレイヤーの動きを測定するセンサーを一体化した専用のセンシングウエアと、新たに開発したアプリケーションで構成。スイング動作を「高精度に見える化」できることを最大の特長とし、センシングウエアで計測されたモーションデータは、独自のアルゴリズムにより、セットアップからバックスイング、ダウンスイング、インパクト、フォロースルーまでの5つの動作について、体幹軸(上半身)の角度、回転、ブレなどを瞬時に多面的に解析し、評価、アドバイスを行う。

 同日に開催のウェブ説明会では、「マトウスゴルフ」の開発と監修に携わった、日本プロゴルフ協会・ティーチングプロA級でジュニア指導員の亀井崇雄プロと、日本女子プロゴルフ協会・ティーチングプロA級の本田加奈プロによる同製品のデモンストレーションが披露された。

「MATOUS GOLF」のスイング表示例

 生徒役となった本田プロのスイングデータは、瞬時に3Dアバターで画像化され、お手本の姿勢・動作とのズレを指摘。同時に、セットアップからフォロースルーまでの5つの動作が得点で示された。3Dアバターの画像は、正面、背面、側面のみならず、頭上や足元から見た表示も可能で、ビデオ映像と違い、あらゆる角度からスイングを振り返られるのも大きな特長だ。

 亀井プロからは、「正確なデータが取れるため、アドバイスがしやすくなった」「まず体幹軸のズレを視覚的に意識してもらうことで、その後のレッスンの効果も高い」などの感想があった。場所や時間にとらわれずに自由にレッスンを行えるメリットもある。

 今後は、下半身や腕の動きのセンシングも検討していくほか、姿勢・体幹・角度が軸となる、野球、テニス、バレエなどゴルフ以外のスポーツにも、ウェアラブルソリューション「マトウス」ブランドを展開していく考えだ。

 

JaIME 中学理科の映像教材制作、プラへの理解促進

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2021年1月25日

 海洋プラスチック問題対応協議会(JaIME)はこのほど、 新しい学習指導要領(平成29年告示)に対応した中学理科教育用映像教材として、「プラスチックとわたしたちの暮らしⅡ」を制作・発行した。

プラスチック製品の役割やリサイクルについて理解を深める、中学理科教育用映像教材
プラスチック製品の役割やリサイクルについて理解を深める、中学理科教育用映像教材

 同教材は、平成20年告示の学指導要領にあわせ制作した「プラスチックとわたしたちの暮らし」(企画:日本化学工業協会)の改訂版として、映像資料のDVDと指導資料のCD-ROMの2枚セットとなっている。DVDでは、本編は「プラスチックとグルメ」「プラスチック、分類チャレンジ!」「ペットボトル6つの謎」など5編、特典映像「リチウムイオン二次電池の開発」「プラスチック実験集」など3編からなり、総視聴時間は88.5分。授業での使いやすさを考慮し、それぞれが1編8~15分程度の1話完結で構成されている。

 同教材はコンセプトを、「プラスチックは、限りある資源から創られたものであり、多様かつ有用な機能から生みだされる新たな価値の創造により、持続可能な社会に貢献する可能性をもっていること」とし、プラスチックへの理解を深めるのが目的。中でも、①教育現場でのプラスチックについての科学的な見方や見識、プラスチック製品に関する理解②新たな価値創造の具体例を示し、低炭素社会に合った、持続可能な社会の構築に貢献していることへの理解③化石燃料由来であることから、使用後の有効利用までを含め、限りある貴重な資源としての理解促進に力点を置き制作した。

 中学校の理科教員向けの映像教材として、2021年度から始まる新しい学習指導要領での授業の、第3学年の「化学変化とイオン」「化学技術と人間」などの複数の単元での使用を想定している。なお、JaIME事務局の日化協や塩ビ工業・環境協会(VEC)などのウェブサイトから、DVDの映像資料とCD‐ROMの指導資料を視聴・閲覧できる。

三菱ケミカルホールディングス 統合報告書がWICIの優良企業賞を受賞

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2021年1月25日

 三菱ケミカルホールディングスの統合報告書「KAITEKI レポート2020」がこのほど、WICIジャパン統合リポート・アウォード2020の「優良企業賞(シルバー・アウォード)」を受賞した。同社が同賞を受賞するのは初となる。

統合報告書
統合報告書

 WICIジャパンは、統合報告の普及活動を日本で推進する方策として、WICIジャパン「統合報告優良企業賞」表彰制度を2013年に創設し、昨年10月には、表彰制度の名称を「WICIジャパン統合リポート・アウォード」に名称を変更した。創設以来、毎年上場日本企業が発行した統合報告書を対象に評価を行っており、今回で8回目の表彰となる。

 今回、三菱ケミHDが発行した「KAITEKI レポート2020」が、「統合報告書としての完成度が高い、または、財務・非財務の情報が十分に記載されており、統合報告としての重要な内容要素が織り込まれ、他の企業の統合報告の範となりうる企業」として高く評価された。

 同レポートでは、2050年の未来像からバックキャストし、2030年のあるべき企業像と成長の道筋を明確にした中期経営基本戦略「KAITEKI Vison 30」や、中期経営計画「APTSIS20」の下で取り組んでいた事業ポートフォリオ経営を中心とした事業活動の進捗と今後の成長戦略などを報告。さらに、トップメッセージ、コーポレートガバナンス、環境・社会への取り組みなど、ESGファクターの情報発信を一層強化した。

 同社は今後も、株主・投資家をはじめとするステークホルダーに取り組みをより理解してもらうために、同レポートのさらなる改善・充実に努めていく。

三井化学 コロナ禍の医療物資緊急増産で経産省から感謝状

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2021年1月25日

 三井化学はこのほど、コロナ禍で実施した医療用ガウン・マスクなどの原材料となる不織布関連製品の緊急増産対し、医療物資の増産に協力したとして経済産業省から感謝状を受領したと発表した。

コロナ禍での不織布関連製品の緊急増産で、経産省から感謝状が贈られた
コロナ禍での不織布関連製品の緊急増産で、経産省から感謝状が贈られた

 昨年春、新型コロナウイルス感染者数が増加する中、ほぼ海外からの輸入に頼っていた医療用ガウンは、世界的な感染拡大により需給がひっ迫し、国内では入手困難な状況だった。同社は、経産省と厚生労働省の要請を受け、名古屋工場および100%子会社であるサンレックス工業(三重県四日市市)で、おむつなどの衛生材用不織布の製造ラインを活用し緊急生産体制を確立、4月から医療用ガウン(アイソレーションガウン)向けに不織布の供給を開始した。

医療用のアイソレーションガウン
医療用のアイソレーションガウン

 一方、旺盛なマスク需要拡大に対応するため、マスク用メルトブローン不織布「シンテックスMB」についても8月に増能工事を行い、需要拡大に対応している。また、マスク用ノーズクランプに使用される形状保持プラスチック線材「テクノロート」の生産設備増設工事を行い、10月に完工、11月から商業運転を開始した。これにより、同製品の生産能力は、年産マスク30億枚相当に拡大している。

 三井化学は今回の感謝状を励みに、今後も医療用ガウンやマスクなどの原材料の供給を通じて、コロナ禍で医療現場・日常生活を支えるために広く社会に貢献していく考えだ。

信越化学工業 電動車向け放熱用シリコーン材料、2種類を開発

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2021年1月25日

 信越化学工業はこのほど、電気自動車(EV)・ハイブリッド自動車(HEV)向けの放熱用シリコーン材料を開発したと発表した。

電子デバイスの放熱 シリコーン材料「TC-PEN3タイプ」
電子デバイスの放熱 シリコーン材料「TC-PEN3タイプ」

自動車の電動化に伴い、リチウムイオンバッテリーや各種電子制御装置向けの熱対策への要求は、高度化と多様化が進む。また、世界的に自動車の電動化が加速する中で、放熱材料の使用量が増加し用途が拡大している。こうした市場環境の下、同社は、EV・HEV向けの高度な熱対策の要求に対応できる2種類の特長あるシリコーンパッドを開発した。

 低密度・低硬度放熱シリコーンパッド「TC-PENシリーズ」は、独自技術で低密度化したことにより、従来品と同等の放熱性能と作業性を保持したまま、従来比で約15%の軽量化を実現(TC-PEN3タイプ)。軽量かつ柔軟性に優れているため、リチウムイオンバッテリーなど、大きな面積で使用される部位や凹凸のある発熱素子の放熱に適している。

 一方、低硬度・高復元性放熱シリコーンパッド「TC-SETシリーズ」は、これまで技術的に難しかった低硬度と高復元性を両立。車載品で長期にわたり耐振動性、高復元性が要求される各種電子デバイスの放熱に適している。

 同社は多種多様な放熱用シリコーン材料を顧客に提案できるシリコーンのメーカー。パッドタイプのほかにも、ゴムシートタイプ、グリースタイプ、ギャップフィラータイプ、液状ゴムタイプ(接着剤・ポッティング剤)といった各種製品を揃えており、様々な熱対策の要求に応えることができる。

 信越化学は、新製品の開発とともに、熱解析技術によるテクニカルサポートやIATF16949:2016認証工場での製造・加工を開始するなど、顧客の高度化する要求に対応していく考えだ。

《新春インタビュー》出光興産代表取締役社長 木藤俊一氏

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2021年1月25日

昨年を振り返って。

 昨年は、統合会社として中期経営計画2年目という大事な年になったが、新型コロナに振り回された1年だった。エネルギー供給会社である当社の使命は、いかなる環境下においても、石油供給のサプライチェーンを死守することだ。コロナ対策をしっかり行ってきたことにより、原油調達から製油所、物流、サービスステーション(SS)に至るまで、当社グループ各社の中でのクラスター発生を防ぐことができた。

 特に、4年に1度となる北海道製油所のメジャーSDM(シャットダウンメンテナンス)では、期間を3カ月に延ばすなど対策を講じたことで、延べ人数約10万人の作業員が1人の感染者も出さずに無事に完遂した。これを機に、

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