新日本理化 可塑剤値上げ、フタル酸・人件費高騰を是正

,

2019年12月25日

 新日本理化は24日、フタル酸系可塑剤を来年1月14日納入分から値上げすると発表した。同社が扱うフタル酸系可塑剤全般を対象とし、ローリー品を19円/kg以上、ドラム・缶を42円/kg以上値上げする。

 高騰する原料価格と人件費の増大を背景に、収益改善が急務となっている。主原料である無水フタル酸は、年明けからの大幅な値上げが打ち出されており、また、人手不足による物流費、特に荷姿品の充填費・保管費の上昇幅が大きく、収益を急激に圧迫している。加えて、数十年を経過した設備の維持・更新費も年々増加傾向にある。

 こうした環境下、同社ではコスト削減に向け様々な対策を継続的に図っているものの、コスト上昇分を自助努力のみで吸収する余力はすでになく、顧客への安定供給と事業継続のため、価格改定を実施せざるを得ないと判断した。

ジェイ・プラス フタル酸系可塑剤値上げ、1月16日納入分から

,

2019年12月24日

 ジェイ・プラスは23日、フタル酸系可塑剤を来年1月16日納入分から16円/kg以上値上げすると発表した。対象製品は、DOP、DINP、その他フタレート。

 原油・ナフサ価格が騰勢を強め、来年第1四半期の国産基準ナフサ価格は4万6000円/kl程度までの上昇が見込まれている。加えて、可塑剤の主原料の1つである無水フタル酸の価格や、物流費も上昇しており同社の収益を大きく圧迫している。

 こうした状況下、コスト増加分を自助努力で吸収することが困難であることから、今後も安定供給を継続していくために価格改定を実施せざるを得ないと判断した。

宇部丸善ポリエチレン PEを12円/kg以上値上げ

,

2019年12月23日

 宇部丸善ポリエチレンはこのほど、ポリエチレン(PE)製品を来年1月21日納入分から12円/kg以上値上げすると発表した。対象製品は同社ポリエチレン(LDPE、EVA、メタロセンL-LDPE、L-LDPE)と、その他同社取り扱い製品。

 同社製品の主原料となる国産ナフサ価格は、原油価格の上昇と為替の円安継続に伴い急騰し、来年第1四半期(1-3月期)は、4万5000円/kl程度が見込まれる。加えて、ユーティリティコストと副原料費など諸経費も高騰が予想される中、深刻な人手不足の影響による運賃も上昇している。

 同社は、上昇分を吸収すべくさらなる合理化とコスト削減に取り組んでいくが、自助努力の限界をはるかに超える状況となっており、今後も需要家への安定供給を継続していくために、今回の価格改定が不可欠であると判断した。

東ソー ポリエチレン樹脂を値上げ、1月21日納入分から

,

2019年12月23日

 東ソーは20日、ポリエチレン樹脂全製品を来年1月21日納入分から値上げすると発表した。

 対象となるのは、低密度ポリエチレン「ペトロセン」、直鎖状低密度ポリエチレン「ニポロン‐L」「ニポロン‐Z」、超低密度ポリエチレン「LUMITAC」、高密度ポリエチレン「ニポロンハード」、エチレン酢酸ビニル共重合体「ウルトラセン」、ポリオレフィン系接着性樹脂「メルセン」、高溶融張力ポリエチレン「TOSOH‐HMS」。値上げ幅は現行価格から20円/kg以上。

 ポリエチレン樹脂の主原料である国産ナフサ価格は、旺盛な需要を背景として、来年1-3月期以降は4万7000円/klを超える水準まで上昇することが予想されている。

 同社は徹底したコスト削減に努めているが、国産ナフサ価格の高騰に加え、物流費や安定生産のための修繕費などの上昇によるコスト事情の悪化は、自助努力のみで吸収することは極めて困難であり、今後の安定供給を図るためにも価格を改定せざるを得ないとの判断に至った。

日本ポリプロ ポリプロピレン全製品を12円/kg以上値上げ

,

2019年12月18日

 日本ポリプロはこのほど、ポリプロピレン全製品を来年1月15日納入分から値上げすると発表した。値上げ幅は12円/kg以上。

 原油価格は、OPEC・非加盟産油国による協調減産の継続と減産幅の拡大により、大幅に上昇している。2020年第1四半期の国産ナフサ価格は、原油価格の高騰や堅調なナフサ需要、円安の定着により、4万5000円/㎘に迫る水準となることが見込まれる。また、これに伴い、用役・副資材・副原料などの諸経費も上昇している。

 同社は厳しい経済環境の下、徹底したコスト削減に努めてきたが、今回の急激なコスト上昇分を自助努力のみで吸収することは困難なことから、価格改定をせざるを得ないと判断した。

日本ポリエチレン PE全製品を1月15日納入分から値上げ

,

2019年12月18日

 日本ポリエチレンはこのほど、ポリエチレン全製品を来年1月15日納入分から値上げすると発表した。値上げ幅は12円/kg以上。

 原油価格は、OPEC・非加盟産油国による協調減産継続と減産幅の拡大により、大幅に上昇してきている。国産ナフサ価格についても、原油の高騰に加え、ナフサ供給のタイト感や域内の堅調な需要、為替も円安が定着していることから、2020年第1四半期には4万5千円/㎘に迫る水準となることが見込まれる。

 また、これに伴い、用役・副原料価格も上昇している。同社は厳しい経済環境の下、徹底したコスト削減に努めてきたが、今回の急激な原燃料コストの上昇を自助努力のみで吸収することが困難なことから、価格改定をせざるを得ないと判断した。

プライムポリマー PEとPP値上げ、キロ15円以上

, ,

2019年12月17日

 プライムポリマーは16日、ポリエチレン(HDPE・LLDPE)とポリプロピレン(PP)を、2020年1月21日納入分から値上げすると発表した。値上げ幅は現行価格から15円/kg以上。

 主原料である国産ナフサの2020年1-3月期基準価格は、「OPECプラス」の会合で主要産油国による協調減産規模を拡大する方針の合意を背景に原油価格の高止まり、またナフサの需給タイトから今後は4万7000円/kl超で推移すると見込まれる。

 同社は厳しい経済環境下、あらゆるコストダウンに懸命に取り組んでいるが、このようなコストの高騰は自助努力により吸収できる水準を超えるものとなるため 価格改定を求めざるを得ないと判断した。なお、想定したナフサ基準価格が大きく変動する場合は、修正を求めることもあるとしている。

三菱ケミカル 「ソアノール」関連製品を12月から値上げ

, , , , ,

2019年11月19日

 三菱ケミカルはこのほど、エチレン・ビニルアルコール共重合樹脂を12月1日出荷分から値上げすることを決定し、取引先との交渉を開始したと発表した。

 対象製品は「ソアノール」特殊グレードと「G‐ソアノール」「ソアレジン」「ソアライト」。値上げ幅は国内が「20円/kg」、アジアパシフィックは「0.18USドル/kg」。

 同社では対象商品に関して、徹底したコストダウンに取り組んできたが、自助努力だけでは物流費などのコスト増加による収益性悪化を吸収することが困難な状況になっている。旺盛な需要に対応した安定的な製品供給を継続するには採算是正が必要と判断し、製品価格の改定を実施することにした。

デンカ 電子包材用シート値上げ、来月からキロ7円

,

2019年10月7日

 デンカは4日、電子包材用シートを11月1日出荷分から値上げすると発表した。対象製品は、「ECシート全グレード」と「CLCシート全グレード」で、いずれも一律7円/kgの値上げとなる。

 ベンゼン、ナフサ価格の高騰により「電子包材用シート」の主原料であるポリスチレンの価格が高騰している。こうした中、同社はコスト改善に取り組んでいるものの、原料の値上がり幅は自助努力を超えており、現行価格では安定供給と事業継続が困難であるとの判断から、今回の価格改定を決定した。

旭化成 アクリル樹脂を値上げ、副原料価格の高騰に対応

, , ,

2019年10月1日

 旭化成は30日、アクリル樹脂「デルペット」「デルパウダ」全品種を10月21日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は、現行価格の35円/kgアップとなる。

 人手不足に伴う物流費、設備維持・更新費、染料などの副原料価格の高騰に加え、各国当局の化学品管理・環境規制強化に対応するための分析などの費用が増加している。

 こうした中、同社は自助努力のみでは顧客の要望に応える研究・開発や、安定供給を維持することが困難な状況と判断し、今回の値上げを決定した。