プライムポリマー PEとPP値上げ、連休明けから実施

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2024年4月18日

 プライムポリマーは17日、ポリエチレン(HDPE、LLDPE)とポリプロピレン(PP)を5月7日納入分から値上げすると発表した。改定幅は、いずれも「15円/kg以上」。

 OPECプラスの協調減産やサウジアラビアなどの自主減産が継続する中、地政学リスク上昇に伴う原油価格高騰に加え、日米の金利差を主要因とした円安影響も重なり、国産ナフサ価格は8万円/klを超える水準で推移すると見込まれる。

 こうした厳しい経済環境下、同社はあらゆるコストダウンに取り組んでいるが、コストの上昇は自助努力により吸収できる水準を大きく超えていることから、価格改定せざるを得ないと判断した。なお同社は、想定したナフサ基準価格が大きく変動する際は、改定幅を修正する場合もあるとしている。

 

新日本理化 フタル酸系可塑剤を値上げ、採算是正が急務

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2024年4月15日

 新日本理化は、フタル酸系可塑剤を4月22日納入分から値上げする。対象製品と改定幅は、バルク品(ローリー)のDOPが「36円/kg以上」、DINPが「48円/kg以上」、包材品(ドラム・缶)のDOPが「46円/kg以上」、DINPが「58円/kg以上」。

 対象製品については、直近の国産ナフサ価格高騰などを要因に、主原料価格の上昇が続く。加えて、修繕費や物流費、人手不足による人件費の上昇なども重なり、同社の収益を圧迫している。こうしたコストの上昇は自助努力で吸収できる水準を大きく超えていることから、今後も顧客への安定供給を継続するためには値上げせざるを得ないと判断した。

積水フーラー 接着剤製品を値上げ、各種コストが上昇

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2024年4月12日

 積水化学工業とH.B.フーラーカンパニーの合弁会社である積水フーラーは11日、接着剤製品全般について5月1日出荷分より順次値上げすると発表した。改定幅は「10%以上」。

 主原料である石油系原材料などの価格が上昇を続けていることに加え、法改正や人材不足による物流コストの上昇、人件費やエネルギーコストなど諸経費の上昇も続く。同社は、自助努力での対応が困難な状況にあることから、製品の安定供給を図るため、値上げを決定した。

 

積水化学工業 塩化ビニル管などを値上げ、製造原価が上昇

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2024年4月12日

 積水化学工業は11日、塩化ビニル管、建築設備配管製品、プラント製品、強化プラスチック複合管について、5月21日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は、塩化ビニル関連製品の塩化ビニル管全般が「15%以上」、塩ビ継手、塩ビマス、および関連製品が「8%以上」。建築設備配管関連製品が「10%以上」。プラント関連製品が「10%以上」。強化プラスチック複合管関連製品が「5%以上」。

 昨今、諸原料、仕入部品、副資材の値上げ、エネルギーコストの高騰が相次ぐ。併せて、人材確保に向けた賃上げ、物流コストの増加により製造原価の上昇が著しい。同社はこれまで、コスト削減や事業効率化を鋭意推進してきたが、自助努力の限界に達したことから、今回、値上げを決定した。

クラレ PVAなど4製品値上げ、15日出荷分から実施

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2024年4月11日

 クラレは10日、ポリビニルアルコール(PVA)樹脂「クラレポバール」「エルバノール」、PVA系樹脂「エクセバール」「モビフレックス」の4製品について、4月15日出荷分から国内外で値上げすると発表した。改定幅は、国内向けが「40円/kg」、アジアパシフィック、北米・南米、中東・アフリカ向けがいずれも「0.3米ドル/kg」、欧州向けが「0.3ユーロ/kg」。

 対象製品の各種コストの上昇は、同社の自助努力によるコスト吸収の範囲を超えるものとなっている。こうした状況下、採算改善を行い、安定供給を維持するために、価格改定の実施を決めた。

三洋化成工業 ポリウレタン原料を値上げ、原料費など高騰

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2024年4月10日

 三洋化成工業は9日、ポリウレタンなどの主原料であるポリプロピレングリコール(PPG)とポリマーポリオール(POP)を値上げすると発表した。改定幅は、国産ナフサ価格変動分以外でいずれも「25円/kg以上」。4月1日出荷分からすでに実施を開始した。

 対象製品については、原料費、副資材や用役・物流費、製造に関わる設備の維持補修費などのコストが急激に増加している。同社ではこれまで様々なコスト削減に取り組んできたが、これらのコスト増加は自助努力で吸収できる水準を超えており、安定供給を継続するためにも価格改定せざるを得ないと判断した。

旭化成 PE全製品を値上げ、15円/kg以上で実施

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2024年4月10日

 旭化成は9日、ポリエチレン(PE)全製品を4月22日出荷分から値上げすると発表した。対象製品は「サンテック‐LD」「サンテック‐HD」「サンテック‐EVA」「クレオレックス」。改定幅はいずれも「15円/kg以上」。

 原油価格上昇や円安影響により、国産ナフサ価格のさらなる上昇が見込まれている。こうした厳しい経済環境下、同社はあらゆるコストダウンと合理化に取り組んでいるが、主原料価格の上昇分を自助努力のみで吸収することは極めて困難であることから、価格改定せざるを得ないと判断した。

デンカ スチレン系製品値上げ、5月から20円/kg以上

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2024年4月8日

 デンカは4日、「食品包材用スチレン系シート」と「デンカサーモシートBOPS」について、5月1日納入分より価格改定すると発表した。値上げ幅は「20円/kg以上」。

 各種合理化努力を実施する中、原料価格に加えて物流費や労務費も上昇し、現行価格では製品の安定供給と事業の維持継続が困難と判断した。

積水化成品工業 PSP値上げ、原料と事業維持のコスト上昇

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2024年4月3日

 積水化成品工業は2日、発泡ポリスチレンシート(PSP)「エスレンシート」について、5月1日出荷分から値上げすることを決定し需要家との交渉を開始したと発表した。改定幅は、一般原反・ラミネート原反ともに「32円/kg以上」。内訳として、原料価格変動分が「20円/kg以上」、事業維持コスト分が「12円/kg以上」となる。

 PSPの原料であるポリスチレン(PS)樹脂の主原料となるナフサ・ベンゼン価格が昨年秋口より上昇し、円安も重なってPS価格の上昇が相次ぐ。加えて、人件費や物流費なども高騰し、生産設備更新の費用も増加している。

 こうした中、同社は、こうしたコスト上昇分を自助努力だけで吸収しきれないと判断し、安定供給と事業継続のため、今回の値上げを打ち出した。

 

日本ポリプロ PP全製品値上げ、国産ナフサ価格が上昇

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2024年4月3日

 日本ポリプロは2日、ポリプロピレン(PP)全製品について、今月15日納入分から値上げすると発表した。改定幅は「15円/kg以上」。

 OPECプラスによる協調減産の継続、地政学リスクによる原油価格上昇に加え円安進行もあり、国産ナフサ価格は8万円klを窺う水準に上昇すると見込まれている。厳しい経済環境の下、同社は、徹底したコスト削減に努めているものの、主原料価格の上昇を自助努力のみで吸収することは困難であることから、値上げせざるを得ないと判断した。