三井化学 PET樹脂値上げ、用役費・物流費が上昇

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2023年3月17日

 三井化学は16日、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂の国内外品を3月25日納入分から値上げすると発表した。改定幅は、国内品(岩国品)が「25円/kg」、輸入品が「4円/kg」。

 対象製品については、最近の燃料・電気代の高騰による用役費の大幅上昇に加え、時間外労働時間規制に伴う「24年問題」を控えた物流費の値上がりも重なり、製造コストの上昇が顕著となっている。同社は、合理化などのコストダウンを講じてきたが、もはや自助努力のみでは吸収できないことから、今後の安定供給の継続のためには、価格改定せざるを得ないと判断した。

ジェイ・プラス フタル酸系可塑剤とDOTP値上げ

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2023年3月16日

 ジェイ・プラスは14日、フタル酸系可塑剤(DOP、DINP)とDOTPについて、4月1日以降納入分から値上げすると発表した。改定幅は、いずれも「18円/kg以上」。

 ロシアのウクライナ侵攻以降、燃料価格が上昇し、高止まりの状況が続く。これに伴い、可塑剤および主原料のオキソアルコールのユーティリティコストが上昇。加えて、可塑剤の運送費は海上、陸上ともに上昇している。こうした中、同社は、今後も原料を確保し現状の安定供給を維持していくためには、価格改定せざるを得ないと判断した。

三菱ケミカルグループ BPAとAMSを値上げ、採算是正を図る

2023年3月16日

 三菱ケミカルグループは15日、ビスフェノールA(BPA)およびアルファメチルスチレン(AMS)について、4月1日出荷分から値上げすることを決定し、取引先との交渉を開始すると発表した。改定幅は、BPAが「35円/kg以上」、AMSが「30円/kg以上」。

 昨今のエネルギー価格急騰に伴い、生産にかかる電気・蒸気などの用役費に加え、物流保管費などの諸経費の上昇も避けられない状況にある。同社は、こうした大幅なコストアップ分に自助努力のみで対応することは困難なことから、採算是正と安定供給維持のため、価格改定を実施せざるを得ないと判断した。

 

三菱ケミカルグループ MMAモノマー、MAAなど4月から値上げ

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2023年3月15日

 三菱ケミカルグループは14日、MMA(メチルメタクリレート)モノマー、MAA(メタクリル酸)、メタクリル酸エステル類の国内価格について、4月1日納入分から値上げすることを決定し、取引先との交渉を開始したと発表した。改定幅は、MMAモノマーおよびMAAが「30円/kg」、メタクリル酸エステル類(BMA、HEMAなど)が「30円/kg以上」。

 MMAの主要原料であるナフサ価格は2022年4-6月をピークに落ち着きを見せているが、一方で製造にかかる用役、物流などのコストは原燃料価格の高騰により大幅に上昇している。同社は、製造コスト上昇分を吸収するためにこれまで自助努力を続けてきたものの、引き続き良品質製品を安定的に供給するには、価格改定の実施が必要と判断した。

 

テクノUMG 合成樹脂製品を値上げ、コストが上昇

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2023年3月14日

 テクノUMGは13日、合成樹脂の全製品について、4月3日納入分から値上げする、と発表した。改定幅は「36円/kg以上」。

 昨今の燃料や電力価格の大幅な上昇を受け、製造にかかる電気、蒸気などのユーティリティコストが大幅に上昇している。また、副原料についても燃料費、物流費、為替などの理由から価格が上昇し続けているほか、製造設備の維持更新費用もさらに増加が続いている。同社は、これらのコスト上昇を受け入れざるを得ない状況にあるものの、自助努力で吸収できる範囲を超えていることから、製品の安定生産を継続するため、今回、価格改定を決定した。

DIC 共押出多層フィルムを値上げ、各種コストが上昇

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2023年3月14日

 DICは13日、共押出多層フィルム「DIFAREN」の全銘柄について、4月3日納入分から値上げすると発表した。改定幅は「一連(500㎡)当たり200円」(厚み20㎛換算)。

 世界では資源価格の高騰が継続し、その影響で国内でも電力や燃料などのエネルギー価格が高騰している。同社においても、電力料金の大幅な値上げに伴う製造コストの増加に加え、物流費、副資材費も増加し続けている。また、サプライチェーンの上流に位置する原料メーカーも同様にエネルギー価格高騰に伴う価格転嫁を進めており、安定的に原材料を調達し、製品を供給するためには値上げの受け入れが避けられない状況にある。

 同社は、これらのコスト増加分が効率化などの自助努力で吸収できる範囲を超えていることから、今後の事業継続のために、製品価格に転嫁せざるを得ないと判断した。

三井化学 エラストマー関連製品を値上げ、来月から実施

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2023年3月14日

 三井化学は13日、エラストマー関連の5製品「タフマー」「三井EPT」「ルーカント」「ビューロン」「アブソートマー」を、4月1日納入分から値上げすると発表した。改定幅は、いずれも「45円/kg以上」。

 対象製品については、エネルギーコストの大幅な上昇により、原材料や副資材、ユーティリティコストが上昇している。また、近年の物流労働環境への対応に伴う物流コストの上昇も顕著であり、今後も続くと見込まれる。こうした厳しい経済環境下、同社はあらゆるコストダウンに取り組んでいるが、コスト上昇は自助努力の範囲を超えていることから、価格改定を決めた。

 

旭化成 アクリル樹脂値上げ、主原料などコスト上昇で

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2023年3月14日

 旭化成は13日、アクリル樹脂「デルペット」「デルパウダ」の全品種を、3月22日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は「25円/kg以上」。 

 対象製品については、前回改定(2022年4月1日)後も、ユーティリティコストの上昇に伴い、主原料であるMMAコストと製造コストが上昇した。また同様に、副原料と副資材コストもさらに上昇している。同社は、効率化・合理化に取り組んでいるが、コスト上昇分は自助努力で吸収できる範囲を大きく超えていることから、今後も顧客への安定供給の責務を果たすため、今回の価格改定が不可避と判断した。

三菱ケミカルグループ トリアセテート長繊維値上げ、安定供給を維持

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2023年3月14日

 三菱ケミカルグループは13日、トリアセテート長繊維「ソアロン」について4月1日から値上げすると発表した。改定幅は、原糸・加工糸および生地とも、「現行価格に対し10%以上」。

 昨今、原燃料価格高騰の影響により、当該製品の製造に関するユーティリティー費用や物流費などの諸費用が上昇し、事業収益を大きく圧迫している。特に主要生産地では、4月以降、大幅に電気料金が改定されることも影響している。こうした中、同社グループは、継続的なコスト削減に鋭意努力してきたが、現在の価格体系では安定的な製品供給が困難と判断し、価格改定の実施を決定した。

クラレ MMAモノマーとMAA値上げ、用役費が上昇

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2023年3月13日

 クラレは10日、メタクリル酸メチル(MMA)モノマーとメタクリル酸(MAA)の国内向け価格を、4月1日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は、いずれも「25円/kg」。

 対象製品については、生産に関わる電力・蒸気などのユーティリティコストが大幅に上昇しており、これらのコスト上昇は、同社の自助努力の範囲を超えるものとなっている。こうした状況下、採算改善を行い、安定供給を維持するために価格改定が必要と判断した。