東洋紡 ONYなど包装用フィルム製品を追加値上げ

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2021年9月8日

 東洋紡は7日、包装用フィルム4製品を10月1日出荷分から値上げすると発表した。対象製品と改定幅(連:500㎡)は、二軸延伸ポリエステルフィルム(PET)が「連200円(12㎛換算)」、二軸延伸ナイロンフィルム(ONY)が「連400円(15㎛換算)」、透明蒸着フィルム「エコシアール」のPETベースが「連200円(12㎛換算)」、ONYベースが「連400円(15㎛換算)」となっている。なお同4製品については、2月にも値上げを公表しており、今年2回目。

 昨今の原油・ナフサ価格の上昇などを背景に、包装用フィルム製品の原料価格高騰が続く。加えて、燃料費や電力費、物流経費や設備維持費用などの諸経費の上昇が製造コストを押し上げている。一方で、市場では旺盛な需要を受け、製品の在庫水準はますますひっ迫した状況にある。

 こうした中、同社では徹底したコスト削減に取り組んできたが、前回の価格改定以降も原料価格の高騰が続いていることなどから、現在の価格体系では顧客への安定的な製品供給が困難だと判断し、追加の価格改定実施を決めた。

 

 

デンカ アクリル系特殊エラストマーを国内外で値上げ

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2021年9月8日

 デンカは7日、アクリル系特殊エラストマー「デンカER」について、9月21日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は、国内が「100円/kg」、輸出が「1000ドル/t」。

 同製品の原材料価格が高騰しており、製造コストの増加は自助努力の限界を超える状況にある。同社は、製品の安定供給と事業の維持継続のため、値上げせざるを得ないと判断した。

三菱ケミカル オキソ製品、アクリル酸製品を値上げ

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2021年9月8日

 三菱ケミカルは7日、オキソ製品とアクリル酸製品について、今月15日出荷分から値上げすることを決定し、取引先との交渉を開始したと発表した。

 対象製品は、オキソ製品が「2-エチルヘキサノール」「ノルマルブタノール」「イソブタノール」「ノルマルブチルアルデヒド」「イソブチルアルデヒド」「イソノニルアルコール」、アクリル酸製品が「アクリル酸」「アクリル酸ブチル」「アクリル酸2エチルヘキシル」「アクリル酸メチル」「アクリル酸イソブチル」で、改定幅は各製品とも「40円/kg以上」となっている。

 両製品は、誘導品を含め需要が堅調なことに加え、海外メーカーの度重なるトラブルにより、国内のみならずアジアでも需給がひっ迫している。同社は、今後も安定的な供給を継続するために、価格改定の実施をせざるを得ないと判断した。

ポリスチレン 10月から再値上げ、3四半期連続

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2021年9月6日

ベンゼン・ナフサが一段高、早期に採算是正図る

 ポリスチレン(PS)メーカー3社の原料高に対応した値上げが出揃い、10月1日の実施に向けユーザーとの交渉が本格化している。改定幅は、PSジャパン、東洋スチレン、DICとも「12円/kg以上」で打ち出した。PS各社は、原料高を背景に、4月から「28円/kg以上」、7月から「27円/kg」の値上げを実施していたが、

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旭化成 アルミペーストを値上げ、 主原料価格上昇など是正

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2021年9月6日

 旭化成は3日、「旭化成アルミペースト」全品種を10月1日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は、特定グレードが「39円/kg(主原料価格上昇分)+500円/kg(安定供給維持費分)」、特定グレード以外が「39円/kg(主原料価格上昇分)+100円/kg(安定供給維持費分)」。

 アルミニウムペースト主原料のアルミ地金とアルミ粉価格の上昇に加え、環境対策や安全対策、設備維持などの費用増加により、コスト負担が同社の自助努力の限界を超えていることから、価格改定せざるを得ないと判断した。

 

旭化成 変性PPE樹脂を再値上げ、コスト高に対応

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2021年9月6日

 旭化成は3日、機能樹脂の変性ポリフェニレンエーテル(PPE)樹脂「ザイロン」全品種を9月13日出荷分から値上げすると発表した。同製品については、1月に続く今年2回目の値上げ。改定幅は、国内が「40円/kg」、海外が「400USドル/t」。

 昨年来の変性PPE樹脂の需要拡大や原材料の需給タイト化による原料価格の高騰に加え、事業継続に必要な物流コストが急激に上昇している。同社は可能なかぎりのコスト削減努力を継続しているが、自助努力により吸収できる範囲を超えていることから、事業継続のために価格改定が不可避と判断した。

DIC PSとスチレン系製品を値上げ、原料高に対応

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2021年9月6日

 DICは3日、ポリスチレン(PS)製品およびスチレン系製品について、10月1日納入分から値上げすると発表した。対象製品は、「ディックスチレンGPPS」「ハイブランチ」「ディックスチレンHIPS」「エラスチレン」で、改定幅は各製品とも「12円/kg以上」となっている。

 同社は、7月の価格改定でも値上げを実施したが、国産ナフサ、ベンゼン価格はさらに高騰を続け、PSの原料調達価格も上昇している。同社は、引き続き自助努力による吸収を続けてきたが、原材料価格の上昇を吸収することは極めて困難な状況にあることから、今後の安定供給と事業継続を図るためには値上げが避けられないと判断した。

東洋スチレン PSを値上げ、安定供給と事業継続を図る

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2021年9月6日

 東洋スチレンは3日、ポリスチレン(PS)樹脂とPS難燃樹脂「トーヨースチロール」を10月1日納入分から値上げすることを決定し各需要家との交渉に入ったと発表した。改定幅は、GPグレード、HIグレード、特殊グレード、難燃グレードのいずれも「12円/kg以上」となっている。

 昨今の諸原料の高騰により、主原料であるスチレンモノマー価格が上昇。同社は、継続したコスト低減活動に取り組んでいるが、これらの価格上昇は自助努力を超えるものであり、安定供給と事業継続を図るためには、適正な価格体系の維持確立が不可欠だと判断した。

三井化学SKC TDI値上げ、原料高に対応し安定供給

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2021年9月3日

 三井化学SKCポリウレタンは2日、ポリウレタン原料のトルエンジイソシアネート(TDI)類を10月1日納入分から「20円/kg以上」値上げすると発表した。昨年10月以来の価格改定。

 同製品については、昨年秋以降、ナフサなどのTDI主原料価格は同社の想定以上に高騰している。コストダウンや合理化に努めているものの、主原料価格の高騰は企業努力の限界を越えたレベルにある。加えて、原料調達先メーカーの製造設備停止に伴う代替品調達体制の整備、自然災害発生時の安定供給体制構築などによるコスト増も背景に、同事業は依然として収益上非常に厳しい状況にある。

 こうした事業環境の下、国内での安定供給を維持・継続するためには、今回、価格改定せざるを得ないと判断した。

 

 

KHネオケム 酢酸ブチルを値上げ、安定供給を維持

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2021年9月3日

 KHネオケムは2日、酢酸ブチルの各製品について今月21日納入分から値上げすると発表した。対象製品は「酢酸ブチル」「酢酸ブチル-P」「酢酸ブチル-S」で、改定幅はいずれも「30円/kg以上」となっている。

 原油価格の上昇に加え、製品の海外市況も高騰している。同社は、製品の安定した供給体制を維持・確保するため、値上げせざるを得ないと判断した。