デンカは2日、食品包材用スチレン系シートおよびデンカサーモシートBOPSについて、5月1日納入分から値上げすると発表した。改定幅は両シートともに「28円/kg以上」。
同社は、これまで各種の合理化努力を実施し吸収に努めてきたが、原料価格、副資材などの上昇のため、現行価格では安定供給と事業継続が困難と判断した。
2021年4月5日
2021年4月5日
クラレは2日、ポリビニルアルコール(PVA)樹脂「クラレポバール」「エルバノール」、PVA系樹脂「エクセバール」「モビフレックス」について、今月5日出荷分から値上げすると発表した。4製品とも2月に続く再度の値上げとなる。地域別の改定幅は、国内向けが「25円/kg以上」、アジアパシフィック、北米、南米、中東、アフリカ向けは「0.25USドル/kg以上」、欧州向けは「0.2ユーロ/kg以上」となっている。
PVA樹脂の需給バランスが急速にタイト化する中、対象製品の各種コストの上昇は同社の自助努力によるコスト吸収の範囲を超えてきている。こうした状況下、同社は採算改善を行い、安定供給を維持するために、今回の価格改定の実施を決めた。
2021年4月5日
2021年4月5日
2021年4月2日
2021年4月2日
昭和電工は1日、不飽和ポリエステル樹脂および成形材料、ビニルエステル樹脂を今月16日出荷分から値上げすると発表した。対象製品と改定幅は、不飽和ポリエステル樹脂「リゴラック」が「37円/kg」、成形材料「リゴラックBMC」が「14円/kg」、同「リゴラックSMC」が「18円/kg」、ビニルエステル樹脂「リポキシ/スチレン系」が「45円/kg」、同「リポキシ/非スチレン系」が「49円/kg」となっている。
原油、ナフサ、ベンゼンなどの価格高騰ならびに石油化学製品の需給バランスの影響により、主原料や原材料の価格全般が大幅に上昇している。同社は、生産合理化をはじめ各種コスト削減に努めてきたが、自助努力だけでは今回の急激な主原料・原材料価格の上昇を吸収するのは極めて困難にあることから、製品の安定供給体制を維持するため、今回値上げせざるを得ないと判断した。
2021年4月1日
2021年4月1日
2021年3月31日
三井化学は30日、ビスフェノールA(BPA)とエポキシ樹脂(EX)を4月1日納入分から、いずれも「60円/kg以上」値上げすると発表した。
BPAの取引価格は、主原料のベンゼン価格の変動をベースに、ナフサ、用役(C重油)などを勘案して協議の上で決定しており、また、EXの国内販売価格の改訂は、主原料のBPA、エピクロロヒドリン(ECH)およびカセイソーダの価格変動をベースに需要家のとの協議の上で実施している。しかし、両製品を取り巻く環境は、足元では原燃料価格上昇により、ベンゼンは96円/kg、ナフサは4万7000円/kl、C重油は5万7000円/klを超える水準となっている。
こうした厳しい状況の中、同社はあらゆるコストダウンに注力しているものの、このようなコストの上昇は自助努力により吸収できる水準を超えており、安定供給を持続的なものにするためには、価格改定を実施せざるを得ないと判断した。
2021年3月30日