2017年からは、「TOMODACHI-STEM@Rice University Program」の主たるサポーターとして、毎年10人の理系女子大学生が5週間の米国での研修インターンシップに参加するプログラムを支援、これまでに41人の大学生が参加した。現地では、大学生たちがダウ・イノベーション・センター(テキサス州ヒューストン)を訪問し、ダウの女性やアジア人の活躍を支援するERG(社内のダイバーシティネットワーク)を中心とする、科学者との交流の機会が提供されている。
コロナ禍により昨年度は延期されたが、今年度について、ダウ日本は、新プログラム「TOMODACHI-STEM Women’s Leadership and Research Program」への支援を通じて、理工系を専攻する日本人女性の大学生に、米国人学生との文化交流や共同研究の機会を提供。また、「女子高校生キャリアメンタリングプログラム in 福島」や「女子高校生キャリアメンタリング・オンライン・プログラム in 東北 supported by TOMODACHI コンビニ基金」には、同社の女性社員が未来のロールモデルとして登壇している。
本田研究員は、同社に所属しながら国家プロジェクトに参画し、高分子系のシミュレーション手法の1つである平均場法(高分子の密度汎関数理論)におけるSCF(セルフコンシステント フィールド)法のプログラム・SUSHI(Simulation Utilities for Soft and Hard Interfaces)を開発し、多くの研究成果を挙げた。また、各成果はソフトウェア機能として容易に使える形で公開されており、SUSHIおよび平均場法は国内外の研究機関や企業の研究者によって現在も広く使われている。