帝人フロンティア 撥水・ストレッチ機能持つ新素材を開発

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2018年8月31日

 帝人フロンティアは30日、撥水性とストレッチ性を兼ね備えた新素材「ミノテックST」を開発したと発表した。2019年春夏向けから販売を開始する予定。

 中肉素材を中心に、ファッションボトム用途やアウター用途などに向けて商品企画を提案する。今年度は1億円、再来年度には10億円の売上を目指す。

 生地の表面を水滴よりも小さい凸構造とすることで、水滴を転がり落とす。初期の撥水性は4級以上で、耐久撥水性としては約20回の洗濯で3級程度となっている。

 撥水機能を持たせた生地は、糸を高密度に配列する必要があるため、伸長性を付与することは困難とされていたが、生地設計により、伸長率10%のストレッチを可能とした。また、生地をストレッチした状態でも、凸構造と凹構造を維持できるように糸を配しているため、ストレッチ状態でも撥水性を保つことができる。

 近年、突然の大雨が増加していることから、衣料素材に対する撥水機能のニーズが高まっており、ファッションアウター向けとして、撥水性に優れる生地の採用が広がっている。

 また、ストレッチ性が要求されるボトムや、スリムシルエットのアウターなどにも撥水性のニーズが高まりつつあり、ストレッチ機能と撥水機能を兼ね備えた素材の開発が求められている。

 これに対し、同社ではすでに展開している撥水性ファブリック「ミノテック」をベースに、構造体設計を工夫することで、ミノテックSTを開発した。

トクヤマ 高純度窒化アルミニウム粉末の設備を増強

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2018年8月31日

 トクヤマはこのほど、高純度窒化アルミニウム粉末の需要増に対応するため、徳山製造所(山口県周南市)で製造設備の増強を決定したと発表した。

 放熱材事業の主要製品の高純度窒化アルミニウム粉末は、伸長著しい放熱市場での需要拡大が見込まれている。同社は放熱材事業を中期経営計画で成長事業として位置づけており、市場のニーズに対応するため、製造設備を増強することで事業拡大を図る。

 高純度窒化アルミニウム粉末の製造設備は徳山製造所徳山工場内に建設し、2020年4月の営業運転開始を予定。今回の増強により、高純度窒化アルミニウム粉末の生産能力は40%増強されることとなる。

 同社はこの増設を通じて、高純度窒化アルミニウム粉末の供給体制をより一層拡充し、さらなる安定供給を図るとともに、幅広い用途展開を推進していく考えだ。

三井化学 超高分子量ポリエチレン設備を増強

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2018年8月30日

 三井化学は29日、自動車用・産業用バッテリーの需要拡大に対応するため、岩国大竹工場(山口県玖珂郡和木町)の超高分子量ポリエチレン「ハイゼックスミリオン」の生産設備を増強し、7日から営業運転を開始したと発表した。これにより同製品の生産能力は、約15%増強され年産8500tとなった。

 ハイゼックスミリオンは、同社オリジナルの触媒技術とプロセス技術を活用して開発された、平均分子量が最大600万の超高分子量ポリエチレン。耐薬品性・耐摩耗性・耐衝撃性・自己潤滑性に優れており、リチウムイオンバッテリーのセパレータや、産業資材・医療器具など様々な分野で利用されている。

 同社は「ハイゼックスミリオン」を重点事業であるモビリティ分野の戦略製品の一つに位置づけており、今後も事業のさらなる強化・拡大を積極的に推進していく考えだ。

 なお、同製品は形状が均一で溶解性に富み、顧客サイドでの加工過程で省力化が期待できることから、環境貢献価値が高い製品として同社グループが独自に設けている評価基準のBlue Value製品に認定している

富士フイルム 米大学と医療画像診断支援システムを共同研究

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2018年8月30日

 富士フイルムはこのほど、米国の高度先端医療機関であるインディアナ大学医学部(IUSM)と、AI技術を活用した医療画像診断支援システムの開発に関して共同研究を開始すると発表した。

 近年、CTの多列化など画像診断装置の高性能化に伴い、診断画像の枚数が増大しており、医師がこれらの大量の画像を効率的に読影・診断できるソリューションが求められている。

 また、AI技術の活用で画像から病変の疑いがある箇所を検出したり、過去の症例と照合しレポートを半自動で作成したりするなど、医師を支援し、医療現場の効率化に貢献できるシステムが期待されている。

 同社は、医師の診断ワークフローを総合的に支援する、AI技術を活用した画像診断支援システムの研究開発に注力。複数の自社開発プロジェクトに加え、優れた技術を持つ国内外のAI技術ベンダーとも積極的にパートナーシップを組み、各社のAI技術を同社システム上で利用できる仕組みの開発を推進している。

 IUSMは、米国内に17の病院と約3万3000人の従業員を擁する、高度先端医療機関であるインディアナ大学病院と提携しており、画像診断の知見やノウハウを豊富に保有。

 今回の共同研究では、同社の画像処理技術やAI技術と、IUSMの豊富な読影・臨床知見を融合することにより、医師の画像診断プロセスやノウハウを取り込んだAI技術を開発するとともに、グローバル展開を見据えて、医師の診断ワークフローを支援する最適なシステムを探索する。

 まずは、同社のAI技術による①加齢や臓器不全などの疾患によって全身の筋力や身体機能が低下するサルコペニアを対象とした診断・治療支援の可能性②脳神経領域での病変候補の検出および定量化による読影支援の可能性について、共同で検証していく。

 同社は医療画像診断支援、医療現場のワークフロー支援、医療機器の保守サービスに活用できるAI技術の開発を進め、これらの領域で活用できるAI技術を〝REiLI(レイリ)〟というブランド名称で展開し、各市場のニーズやワークフローに適したソリューションとしてグローバルに提供していく予定。

 今後、ビッグデータ化する診療情報に対してAI技術を活用し、医療現場の様々なニーズに応える幅広い製品・サービスを開発・提供することで、さらなる診断の効率化と医療の質の向上、人々の健康の維持増進に貢献していく考えだ。

三井化学 モビリティ領域強化 2工場で生産設備を新増設

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2018年8月27日

 三井化学は24日、炭化水素系合成油「ルーカント」の市原工場内へのプラント新設と、高機能エラストマー「タフマー」のシンガポールでの生産能力増強の計画を明らかにした。両事業の拡大を図り、同社が成長3領域の一つに位置づけるモビリティ領域を強化するのが狙い。

 モビリティ事業本部の佐藤幸一郎常務執行役員は「重合系の製品は投資額が大きいこともあり、設備増強が進んでいなかったが、モビリティ領域は

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ゼオンメディカル 胆管メタリックステントで新製品

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2018年8月27日

 日本ゼオンのグループ会社であるゼオンメディカルはこのほど、胆管メタリックステントの新製品「HILZO STENTS 胆管アンカバードステントを上市したと発表した。

 編み込みタイプの「ムービングセル構造」により、各セルを最大10mmで拡張できる。閉塞性黄疸症例に使用することで胆汁の流れを改善でき、患者の生活の質(QOL)の向上に貢献する。

 胆管メタリックステントとは、金属を筒状・自己拡張するように形成し、閉塞した胆管を広げて胆汁の流れを確保する処置具。手術不能な患者の場合、生存期間中のQOLを維持するために使われる。

 胆管は肝臓内に樹枝状に広がる肝内胆管から、1本の総胆管となって12指腸に至り、その中を肝臓で作られた胆汁が通る。ニッケルとチタンから成る形状記憶合金のナイチノールを材質とする同製品は、10mm径まで拡張できるセルから分岐する肝内胆管へ、さらにステントを挿入・留置することで、樹枝状の構造を形成することが可能だ。

 これにより、胆道閉塞が原因で起こる「閉塞性黄疸」を軽減する。医療器材事業を展開するゼオンメディカルは、循環器系・消化器系の各種デバイスを製造販売している。

バイオインダストリー協会 バイオインダストリー大賞を決定

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2018年8月27日

 バイオインダストリー協会はこのほど、ぜんそく治療薬のイノベーション創出に貢献した富山県薬事総合研究開発センターの高津聖志所長を、第2回「バイオインダストリー大賞」受賞者に決定した。併せて第2回「バイオインダストリー奨励賞」受賞者10人も決定した。

 大賞を受賞した高津所長は、マウスB細胞の増殖分化因子としてインターロイキン‐5(IL‐5)/IL‐5受容体を発見。さらにIL‐5が、ヒトでは好酸球の増殖分化に関与していることも見いだし、好酸球の制御に基づく、新たなぜんそく治療のための抗体医薬品の開発を主導した。

 協和発酵キリン、アストラゼネカ、メディミューンにより開発された、抗IL‐5受容体の好酸球性重症気管支ぜんそく治療薬「ファンセラ(一般名:ベンラリズマブ=遺伝子組み換え)」は、ぜんそくを重症化する好酸球を直接・速やかに除去。

 2017~18年に米国や欧州、日本などで相次ぎ承認され、既存治療では症状をコントロールできず、頻回のぜんそく増悪や呼吸機能の低下を余儀なくされている重症ぜんそく患者に対し、追加維持療法という新たな選択肢を提供することになった。

 IL‐5/IL‐5受容体の発見に端を発する抗体医薬品3剤が、ぜんそく治療薬としてすでに販売されており、これら3剤の抗体医薬品の全世界での売り上げは、21年に合計20億米ドルを超えると見込まれている。

 高津所長の基礎研究でのブレークスルーは、国内外のバイオインダストリーの発展に大きく寄与するもので、バイオインダストリー大賞に最もふさわしいと評価された。

 両賞は昨年、バイオインダストリー協会が30周年を迎えたのを機に、次の30年を見据え「最先端の研究が世界を創る―バイオテクノロジーの新時代―」をスローガンに創設された。

 大賞はバイオインダストリーの発展に大きく貢献、あるいは今後の発展に大きく貢献すると期待される顕著な業績を表彰するもの。奨励賞はバイオサイエンスとバイオテクノロジーに関連する応用を指向した研究に携わる有望な若手研究者と、その業績を表彰する。

 副賞として大賞受賞者には300万円、奨励賞受賞者には30万円が贈られる。両賞の贈呈式・受賞記念講演会は10月10日、パシフィコ横浜で開催される国際的なバイオイベント「バイオ・ジャパン2018」の会場で行われる。

帝人 ポルトガルの自動車向け複合材料成形メーカーを買収

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2018年8月23日

 帝人は22日、欧州での複合成形材料事業の拡大の一環として、ポルトガルの自動車向け複合材料成形メーカーである、イナパル・プラスティコ社(イナパル社)の全株式を取得し、完全子会社化すると発表した。

 帝人は昨年1月に北米最大の自動車向け複合材料メーカーの、コンチネンタル・ストラクチュラル・プラスチックス(CSP社)を買収した。CSP社にはフランスに研究開発機能を持つCSPヨーロッパ社があるが、欧州でGF‐SMC(熱硬化性樹脂をガラス繊維に含侵させシート状にした成形材料)の研究開発から製造までの一貫体制を確立するため、CSPヨーロッパ社に製造ラインを建設することを決定した。

 ただ、「GF‐SMCは中間材料であり、成形しないと具体的な部品にはならないことから、サプライチェーンを完結するため、イナパル社を買収することにした」と、同日記者会見を行った中石昭夫複合成形材料事業本部長は説明した。

中石本部長

 イナパル社は1980年代から自動車メーカーやトラックメーカーに、GF‐SMC製部品を提供しているティア1メーカー。自動車業界で

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クレハ フッ化ビニリデン樹脂の増強設備が竣工

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2018年8月23日

 クレハは22日、いわき事業所(福島県いわき市)で、フッ化ビニリデン樹脂(PVDF)増強設備の竣工式を、同日開催したと発表した。増設規模は2000t/年。9月から試生産を開始し、来年1月に商業生産に入る予定。

PVDFの増強設備

 同社グループには現在、PVDFの製造設備として、

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帝人 スーパー大麦活用した「腸内会プロジェクト」立ち上げ

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2018年8月20日

 帝人はこのほど、自社展開する機能性食品素材のスーパー大麦「バーリーマックス」を活用し、全国の自治体との連携によって、市民の健康増進や健康寿命の延伸に貢献することを目指す「腸内会プロジェクト」を立ち上げると発表した。

 老若男女を問わず、「バーリーマックス」の摂取や腸内フローラについて学習する機会を提供する。その第一弾として山口県岩国市と同プロジェクトを開始する。まず、今夏から市役所の食堂メニューや学校給食への提供を予定。その後、同市で食育を推進するための取り組みとして、生活習慣病予防と

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