独ランクセスはこのほど、1,6-ヘキサンジオール(HDO)の価格を世界的に「350ユーロ/t」値上げすると発表した。
今回の価格改定は、過去数カ月間の原材料費の大幅な上昇に対応したもので、即時に適用される。HDOは高性能コーティング、繊維、接着剤、ポリウレタン、ポリカーボネートジオールの重要な前駆体で、エポキシ樹脂の反応性希釈剤としても使用されている。
2020年12月15日
2020年12月11日
2020年12月10日
2020年12月10日
2020年12月4日
2020年12月3日
2020年11月27日
三菱ケミカルは26日、アクリルアマイド50%水溶液について、12月1日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は、国内が「15円/kg以上」(フォーミュラ改訂、純分換算)、輸出が「150ドル/t以上」となっている。
アクリルアマイドは、国内では紙力増強剤や高分子凝集剤向けの需要が堅調に推移し、海外では石油採掘用ポリマーや水処理用途を中心に需要が伸長している。こうした中、原料となるアクリロニトリル(AN)は、プロピレンやアンモニアの価格上昇による価格改定が9月に完了しており、アクリルアマイドへの転嫁が避けられない状況。それに加えて、梱包材料、物流費などの諸経費の上昇や、近年の働き方改革や設備安全への要求の高まりから製造コストが上昇するなど採算が悪化している。
同社は、生産の効率化などによるコスト低減努力を続けているが、現在の原料価格の上昇は自助努力で吸収できる範囲を超えており、このコスト上昇分を価格に転嫁せざるを得ないと判断し、今回の値上げを決定した。
2020年11月18日
三菱ケミカルは17日、MMA(メチルメタクリレート)モノマー、MAA(メタクリル酸)およびメタクリル酸エステル類(BMA・HEMAなど)の国内価格を、12月1日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は、MMA・MAAが「25円/kg」、メタクリル酸エステル類が「25円/kg以上」。すでに各需要家と交渉に入っており、早期の値上げ浸透を図る。
同社は広島事業所でC4法およびACH法によりMMAとMAAを製造し、それらを原料としてBMA(ブチルメタクリレート)、HEMA(ヒドロキシエチルメタクリレート)などのメタクリル酸エステル類を製造。主に国内顧客向けに安定供給を続けている。しかし、近年の働き方改革で各設備の定修期間延長による費用増加、安全対策として老朽化設備の維持・更新費用の追加、人手不足による物流費の高騰、などにより製造コストが上昇しており、この傾向は今後も続くと見られる。
こうした中、同社はこれまで自助努力によりコスト削減を実施してきたが、国内顧客へ良品質の製品を安定的に供給するためには価格改定が必要と判断し、今回の価格改定を決定した。
一方、コロナ禍の影響により落ち込んでいたMMAの国内需要は、6月を底に反転しつつある。コロナ対策で使用されるアクリル板(PMMA)向けが堅調に推移していることに加え、自動車生産の回復を受け塗料用途なども戻ってきている。秋に国内各社の定修が重なったこともあり、足元では需給がタイトとなっているようだ。
2020年11月13日
2020年11月13日