東海カーボン 人造黒鉛電極値上げ、来年上期納入分

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2020年10月6日

 東海カーボンは5日、人造黒鉛電極について2021年1-6月期納入分を値上げすると発表した。改定幅は「現行価格対比プラス10~20%」となっている。

 同社は、顧客に満足してもらえる品質、長期安定生産、安定供給を最優先にした結果、採算是正のための価格改定を決定した。

三井化学 12月1日からEPT全銘柄を値上げ

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2020年10月1日

 三井化学は30日、自動車部品や電線ケーブル、その他の工業部品などに用いられるEPT(エチレン・プロピレン・ターポリマー)「三井EPT」の全銘柄を12月1日納入分から値上げすると発表した。改定幅は、国内が「20円/kg以上」、海外が「200USドル/t以上」。同製品の著しく増大する、生産設備の保全・修繕費、環境・安全対策費などの是正を図る。

 同社では、あらゆるコストダウンに懸命に取り組んでいるが、自助努力で吸収できる水準を超えている状況にある。同製品を継続的に安全・安定生産し、安定供給するため、価格改定を実施せざるを得ないと判断した。

東ソー 10月1日からポリエチレン樹脂を値上げ

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2020年9月15日

 東ソーは14日、ポリエチレン樹脂全製品を10月1日納入分から値上げすると発表した。対象となるのは、低密度ポリエチレン「ペトロセン」、直鎖状低密度ポリエチレン「ニポロン‐L」「ニポロン-Z」、超低密度ポリエチレン「LUMITAC」、高密度ポリエチレン「ニポロンハード」、エチレン酢酸ビニル共重合体「ウルトラセン」、ポリオレフィン系接着性樹脂「メルセン」、高溶融張力ポリエチレン「TOSOH-HMS」。値上げ幅は現行価格から「10円/kg以上」となっている。

 ポリエチレン樹脂の主原料である国産ナフサ価格は、新型コロナウイルス感染拡大の影響による大幅な下落の後、OPECプラスの協調減産継続と消費回復期待を背景とする原油市況の上昇により、10-12月期以降は3万3000円/klを超える水準まで上昇することが予想されている。

 同社は徹底したコスト削減に努めているが、国産ナフサ価格の上昇による事業環境の悪化は、自助努力のみで吸収することは極めて困難であり、今後の安定供給を図るためにも価格を改定せざるを得ないと判断した。

プライムポリマー PEとPPを10円/kg以上値上げ

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2020年9月15日

 プライムポリマーは14日、ポリエチレン(HDPE・L-LDPE)とポリプロピレン(PP)を、10月15日納入分から値上げすると発表した。値上げ幅は現行価格から「10円/kg以上」となっている。

 原油価格はOEPCプラスによる協調減産と需要の回復を背景に上昇に転じている。主原料である国産ナフサもナフサの需要回復と原油価格の上昇により10-12月期基準価格は、3万5000円/klに迫る価格で推移すると見込まれる。

 同社は厳しい経済環境下、あらゆるコストダウンに懸命に取り組んでいるが、このようなコストの高騰は自助努力により吸収できる水準を超えるものとなるため価格改定せざるを得ないと判断した。なお、想定したナフサ基準価格が大きく変動する場合は、修正を求める可能性もあるとしている。

ポリスチレン 値上げ交渉本格化、原料高に対応

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2020年9月9日

需要は回復傾向も、コロナ影響で先行き不透明に

 ポリスチレン(PS)メーカー3社の原燃料高に対応した値上げが出揃い、10月1日の実施に向けユーザーとの交渉が本格化している。改定幅は、PSジャパン、DIC、東洋スチレンとも「10円/kg以上」で打ち出した。

 PS価格は、原料ベンゼンACPやナフサ価格、また為替を前提に、四半期ごとに価格の見直しを行う。今年は、昨年後半からの原油価格上昇に連動し、1Q(1-3月期)にACPが上がったことで、4月の価格改定では値上げとなった。

 しかし、新型コロナウイルスの感染が世界中に拡大したことや、OPECなどの協調減産の混乱により原油価格が暴落したことから、2Q(4-6月期)のACPは1Qから345ドル急落。そのため7月の価格改定では40円以上の値下げとなった。ただ原油価格は、5月に協調減産が再開されたことや中国経済の回復などもあり上昇基調を強めた。それに伴いACPも400ドル以上に値を戻し、3Q(7-9月期)は2Qから78.3ドル上昇する結果となった。

 こうした状況を踏まえ、PSメーカー各社は10月からの値上げを発表。ユーザーへの安定供給を行い、再投資可能な事業とするためにも、今回の値上げ交渉を速やかに決着させていく考えだ。

 一方、PSの国内需要は2Qに前年比20%減と大きく落ち込んだ。コロナ禍の影響で川下製品の需要が停滞したことや、7月からのPS価格の下落を前に買い控えの動きが強まったことが背景にある。それを反映し、2Qの在庫月数は2.3ヵ月分と平常時に比べ大きく積み上がっており、適正在庫に戻すために稼働調整を行う動きもあるようだ。

 こうした中、コロナ禍が落ち着いてきたことや7月の値下げ効果もあり、PS需要は回復傾向にある。7月の内需は包装用途や雑貨・産業用途を中心に伸び、3月以来4カ月ぶりに前年比で上回った。また政府も、8月の月例報告で国内景気の判断を「持ち直しの動きが見られる」と発表しており、年末に向けてPS需要の盛り上がりが期待される。

 とはいえ、コロナ禍は未だ収束のめどが立たっていない。感染者が再び増加傾向となれば消費が落ち込む可能性もあり、今後も先行き不透明な状況が続きそうだ。

 

東洋スチレン ポリスチレン樹脂を10月1日から値上げ

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2020年9月7日

 東洋スチレンは4日、ポリスチレン樹脂とポリスチレン難燃樹脂「トーヨースチロール」を、10月1日出荷分から値上げすることについて、需要家との交渉に入ったと発表した。 値上げ幅は、GPグレード、HIグレード、難燃グレードとも「10円/kg以上」。

 昨今の諸原料の高騰により、主原料であるスチレンモノマー価格が上昇している。同社では引き続きコスト低減に取り組んでいるが、これらの価格上昇は自助努力を超えるものであり、安定供給と事業継続を図るためには、適正な価格体系の維持確立が不可欠であると判断し、価格改定の実施を決定した。

 

DIC ポリスチレン製品などを10円/kg以上値上げ

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2020年9月4日

 DICは3日、ポリスチレン製品およびスチレン系製品について、10月1日納入分から値上げすると発表した。改定幅は、「ディックスチレンGPPS」「ハイブランチ」「ディックスチレンHIPS」「エラスチレン」の各製品とも「10円/kg以上」。

 昨今の国産ナフサ、ベンゼン価格の高騰およびその他のコストの増加により、ポリスチレンの原料調達価格も上昇している。同社は、引き続き自助努力による吸収を続けてきたが、原材料価格の上昇を吸収することは極めて困難な状況にあり、今後の安定供給と事業継続を図るためには価格改定が避けられないと判断した。

 

日本ポリプロ PP全製品を13円/kg以上値上げ

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2020年9月4日

 日本ポリプロは3日、ポリプロピレン(PP)全製品を10月1日納入分から、「13円/kg以上」値上げすると発表した。

 原油価格は、OPECプラスの協調減産継続と各国の経済活動再開により、第2四半期(4-6月期)を底値として反転上昇している。国産ナフサ価格も、原油価格の上昇に加え、需給の改善もあり、第4四半期(10-12月期)には3万4000円klを超える水準になることが見込まれる。また、これに伴い用役、副資材、副原料などの諸費用も上昇してきている。

 同社は、厳しい経済環境の下、徹底したコスト削減に努めてきたが、今回の原料コストの上昇を自助努力のみで吸収することは困難な状況にあり、価格改定を実施せざるを得ないと判断した。

日本ポリエチレン 原料高でPEを13円/kg以上値上げ

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2020年9月4日

 ポリエチレン(PE)の国内最大手である日本ポリエチレンは3日、10月1日納入分から同社のPE全製品を「13円/kg以上」値上げすると発表した。

 原油価格は、春先の新型コロナウイルス感染拡大の影響により大幅に下落した後、5月以降はOPECプラスの協調減産の継続などもあり、底を打って大きく反転上昇している。国産ナフサ価格も、原油価格の上昇に加え、最悪期からの需給改善も進み、第4四半期(10-12月期)には3万4000円/klを超える水準になることが見込まれ、それに伴い諸費用も上昇している。

 同社は、厳しい経済環境の下、徹底したコスト削減に努めてきたが、今回の原料コストの上昇を自助努力のみで吸収することは困難な状況にあり、価格改定を実施せざるを得ないと判断した。