積水フーラー 接着剤製品を10月15日出荷分から値上げ

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2018年9月21日

 積水化学工業とエイチ・ビー・フーラー・カンパニーの合弁会社である積水フーラーは20日、接着剤製品を10月15日出荷分から順次値上げすると発表した。

 対象製品は包装用・製本用・衛材用ホットメルト系接着剤全般、エマルジョン、住宅建材用反応系接着剤、溶剤系接着剤全般などで、値上げ幅は包装・製本用が10%以上、衛材・住宅建材用が5%以上としている。

 これら接着剤の主原料である石油系原材料、輸送費、梱包資材などの価格が高騰している中で、同社は引き続きコスト削減と事業構造改革を推進してきたが、原材料価格の上昇分を吸収しきれず、その一部を販売価格に転嫁せざるを得ない状況に直面している。

 こうした環境下で、製品の安定供給を維持するためにも、今回の価格改定の実施を決定した。

三菱ケミカル 無水マレイン酸を10月出荷分から値上げ

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2018年9月19日

 三菱ケミカルは18日、無水マレイン酸を10月1日出荷分から25円/kg値上げすると発表した。

  昨年からのマレイン酸誘導品の旺盛な需要により、国内の需給バランスが引き締まっている。一方、コスト面では原油価格の上昇により副原料価格、さらに物流費も上昇している。

 同社では、このようなコストアップ分を自助努力のみで吸収することは困難であると判断し、採算是正と国内ユーザーへの安定供給体制を整えるため、価格改定の実施を決定した。

 無水マレイン酸は、主に不飽和ポリエステル樹脂や有機酸、ガンマーブチロラクトンの原料として使われている。

日本エイアンドエル 合成ゴムラテックス類を値上げ

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2018年9月18日

 日本エイアンドエルは14日、合成ゴムラテックス類の製品価格を、10月1日納入分から値上げすると発表した。

 対象製品と改定幅は、SBRラテックスと紙加工用ラテックス、VPラテックスが25円/ドライkg以上、NBRラテックスが三十円/ドライkg以上。

 今回の価格改定は、原材料などのコストアップに対応するもの。同社ではコストアップ分を自助努力のみで吸収することが困難な状況であることから、安定供給維持のため、今回の価格改定を実施することになったとしている。

旭化成 アクリル樹脂とアクリル樹脂板を値上げ

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2018年9月13日

 旭化成は12日、アクリル樹脂とアクリル樹脂板(アクリルシート)を、10月1日出荷分から値上げすると発表した。

 アクリル樹脂は「デルペット」「デルパウダ」の全品種で、値上げ幅は現行価格から50円/kg。アクリル樹脂板は「デラグラス」「デラプリズム」(デラプリズムにはPS樹脂製も含む)で、現行価格の15%となっている。

 アクリル樹脂主原料のMMAモノマーや、アクリル樹脂板の主原料であるPMMAをはじめとする、原燃料価格や副資材・物流費の上昇により、採算的に極めて厳しい状況にある。

 こうした中で、同社では自助努力による製造コスト低減を図ってきたものの、安定供給を継続させるためには、価格改定を実施せざるを得ないと判断した。

住友化学 MMAモノマーを9月18日出荷分から値上げ

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2018年9月12日

 住友化学は11日、MMAモノマー(メタクリル酸メチル)を9月18日出荷分から21円/kg値上げすると発表した。

 MMAモノマーは世界的に需給がタイトな状況が続いており、アジア地域でも、メーカーのトラブルや定期修理が集中するといった影響から、足元の市況が上昇している。

 一方、主要原料であるナフサなどの価格も上昇傾向にあり、こうした環境の中で今後も安定供給を継続していくため、同社は今回の価格改定を決定した。

旭化成 HDI系イソシアネートを値上げ

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2018年9月12日

 旭化成は11日、HDI系イソシアネート「デュラネート」の国内外価格を、10月1日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は国内で60円/kg、海外では50セント/kg。

 原料価格、物流費などが高騰する中で、同社は自助努力による製造コスト低減を図ってきたが、事業採算は厳しさを増しており、製品の安定供給を継続させるためには、今回の価格改定を実施せざるを得ないと判断した。

帝人Fなど ポリエステル繊維を10月出荷分から値上げ

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2018年9月11日

 帝人フロンティアと同社グループの東邦テキスタイルは10日、ポリエステル繊維(長繊維・短繊維)とテキスタイルを、10月出荷分から値上げすると発表した。

 値上げ幅はポリエステル繊維と紡績糸が20~30円/kg、テキスタイルは5~10%/m。

 原油価格の上昇、ポリエステル原料であるPTA(高純度テレフタル酸)やエチレングリコールの価格上昇、国内物流費や人件費の高騰などによるコスト増が、自社の合理化努力で吸収できる範囲を超えていることから、同社では製品の安定供給を確保するため、価格改定を実施することにした。

旭化成 MMAモノマーとCHMAを値上げ

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2018年9月6日

 旭化成は5日、MMAモノマーとシクロヘキシル・メタクリレート(CHMA)を、9月10日出荷分から値上げすると発表した。改定幅はMMAモノマーが22円/kg、CHMAが22円/kg以上としている。

 MMAモノマーは世界的に塗料・接着剤、キャストシート、透明樹脂用途の需要が旺盛なことに加え、中国での環境規制の強化から、リサイクルMMA生産が大幅に縮小しMMAモノマーへの切り替え需要も伸長している。

 一方、供給面では世界的に長期の定期修理が続き、設備トラブルも相次いだことから、需給バランスは非常にタイト化しており、海外市況は上昇を続けている。

 こうした中、ナフサなど主原料の価格も上昇しており、同社は今後もユーザーへの安定供給を継続させるため、価格改定を実施せざるを得ないと判断した。

信越化学 塩ビの国内向け価格を10月1日納入分から値上げ

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2018年9月5日

 信越化学工業は4日、塩化ビニル樹脂の国内向け販売価格を、10月1日納入分から、12円/kg以上値上げすると発表した。

 同社は4月にエチレンやナフサをはじめとする原燃料価格の急騰を理由に、値上げを実施した。しかし、ナフサ価格はその後も相場が上昇し、不安定な動きを続けた後、騰勢を強めている。さらに、ユーティリティや輸送のコストも上昇している。また、既存の生産設備は操業開始から長期間が経過し、安全・安定操業と品質の維持を継続するための設備メンテナンス費用が、従来以上に必要となっている。

 同社では継続的にあらゆるコスト低減に努めているが、現在の原燃料価格の上昇は、企業努力の限界をはるかに超えるものとなっており、塩ビの今後の安定供給を維持するためにも、今回改めて価格改定を実施せざるを得ない状況となった。

 なお、塩ビの国内外の需要は堅調に推移。一方、中国の環境規制の強化などで、塩ビの供給量が減少していることから、世界の需給はひっ迫しており、価格は高値で推移しているという。

ジェイ・プラス 可塑剤を9月10日出荷分から値上げ

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2018年8月31日

 ジェイ・プラスは30日、アジピン酸系可塑剤とトリメリット酸系可塑剤を9月10日以降の納入分から、いずれも18円/kg以上値上げすると発表した。

 対象製品はアジピン酸系可塑剤の「DOA」「DINA」「D610A」、トリメリット酸系可塑剤の「TOTM」。

 原油・ナフサ価格の上昇を受け原燃料費が上昇、物流費など諸経費も上昇している。これらのコスト増を自助努力で吸収するのが困難になっていることから、安定供給を果たすため価格を改定することにした。