三菱ケミカル カラー用カーボンブラックを値上げ

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2018年11月7日

 三菱ケミカルは6日、黒色顔料として、印刷・新聞インキや塗料などに用いられるカラー用カーボンブラックの価格を、26日納入分から値上げすると発表した。

 対象となるのは、カラー用カーボンブラック「三菱カーボンブラック」と導電性カーボンブラック「三菱導電性カーボンブラック」。値上げ幅は高級グレードが40円/kg、中級グレードが30円/kg、汎用グレードが20円/kg。

 これら製品の原料油価格は、原油の市況高騰と原料油需給のひっ迫により高騰しており、収益を圧迫している。同社としては、継続的なコスト削減に努力してきたが、現在の価格体系では安定的な製品供給が困難と判断し、価格改定を実施することにした。

クラレ 「エバール」を12月1日出荷分から値上げ

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2018年11月6日

 クラレは5日、EVOH製品(エチレン・ビニルアルコール共重合体)「エバール」を12月1日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は、国内向けが30円/kg、アジアパシフィック向けが0.30USドル/kgとなっている。

 昨今の主要原料価格の高騰やユーティリティコストを含む製造コストの上昇により、同事業の採算が悪化している。こうした中、同社は採算是正を図るため、今回の価格改定の実施を決定した。

 なお、米州・欧州向けについても価格改定を実施するとしている。

ユニチカ 合成繊維を11月1日出荷分から値上げ

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2018年10月30日

 ユニチカは29日、産業資材用ポリエステル繊維と衣料用ポリエステル繊維を、11月1日出荷分から値上げすることを決定したと発表した。

 産業資材用ポリエステル繊維の高強力糸とモノフィラメントは20円/kg、衣料用ポリエステル繊維の長繊維と紡績糸は20∼30円/kg、テキスタイルは5∼15%。

 昨今の原油価格の上昇により、ポリエステル繊維の原料であるPTA(高純度テレフタル酸)とEG(エチレングリコール)の価格が上昇している。

 さらに、物流費などの高騰によるコスト増が、自助努力により吸収できる範囲を超えていることから、製品の安定供給を確保するため、同社は価格改定を実施することにした。

ダイセル 1,3-ブチレングリコールを来年1月1日から値上げ

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2018年10月30日

 ダイセルはこのほど、1,3-ブチレングリコールの全グレードを、来年1月1日出荷分から100円/kg値上げすると発表した。

 同製品は、化粧品の保湿性・肌ざわり向上の目的などで広く用いられるが、同社では現在、世界的な需要急増により供給制限を行っている。

 今後も旺盛な需要が続くと予想されることに加え、世界的にタイトな供給状況を背景とした市況の大幅な上昇を受け、同社は今回、価格改定を要請するに至った。

ユニチカ ポリエステルフィルムを40円/kg値上げ

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2018年10月24日

 ユニチカは23日、工業用ポリエステルフィルムを11月11日出荷分から値上げすると発表した。対象製品はポリエステルフィルム「エンブレット」で、改定幅は40円/kg。

 昨年からポリエステルフィルムの主要原料である、PTA(高純度テレフタル酸)やEG(エチレングリコール)の価格が高騰していることに加え、物流費やユーティリティ費用なども、より一層上昇している状況が続いている。

 一方、ポリエステルフィルムは世界的に需要が旺盛で、需給バランスは引き続き締まった環境にある。こうした中、同社は様々な合理化・省力化策を推進してきたが、自助努力による範囲を超えおり、フィルム製品の安定供給を維持するため、今回の価格改定を決定した。

出光興産 メチルエチルケトンを11月1日から値上げ

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2018年10月23日

 出光興産は22日、メチルエチルケトン(MEK)を11月1日出荷分から18円/kg以上値上げすると発表した。

 MEKの主原料である国産ナフサの基準価格は、米国の利上げや中東の政情不安を背景に原油価格の上昇を受け、今年第4四半期(10-12月)は6万円/kl水準が想定され、前回、7月にリリースした想定価格をさらに上回る見込みとなっている。

 こうした中、同社は一層のコスト低減努力を継続しているが、今回、価格改定を実施せざるを得ないと判断した。

 なお、想定したナフサ基準価格が大きく変動する場合は、再度価格改定を実施することもあるとしている

三菱ケミカル オキソ・アクリル酸製品を来月から値上げ

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2018年10月23日

 三菱ケミカルは22日、オキソ製品とアクリル酸製品を11月1日出荷分から値上げすることを決定し、ユーザーとの交渉を開始すると発表した。

 対象製品と値上げ幅は、オキソ製品の2-エチルヘキサノール、ノルマルブタノール、イソブタノール、ノルマルブチルアルデヒド、イソブチルアルデヒド、イソノニルアルコールが10円/kg以上。

 アクリル酸製品のアクリル酸、アクリル酸ブチル、アクリル酸2エチルヘキシル、アクリル酸メチル、アクリル酸イソブチルが15円/kg以上となっている。

 国産基準ナフサ価格は、原油価格上昇の影響を受け、今年度第3四半期(10-12月)は、おおむね5万8000円/k程度に上昇する見込みとなっている。加えて当該製品の製造にかかる用役費などの諸経費も高騰しており、こうした大幅なコストアップ分を自助努力のみで吸収することは困難だと判断した。

 またアクリル酸製品については、今回の原料高騰などによる改定額に前回の採算是正未達分を加え、価格改定を再度実施することにした。

 

三菱ケミカル エチレングリコール類を値上げ

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2018年10月23日

 三菱ケミカルは22日、エチレングリコール類を値上げすることを決定しユーザーとの交渉を開始すると発表した。

 対象製品と値上げ時期、値上げ幅は、モノエチレングリコールとジエチレングリコールが11月19日納入分から9円/kg以上、トリエチレングリコールが来年1月4日納入分から50円/kg以上としている。

 国産基準ナフサ価格は、原油価格上昇の影響を受け、今年度第3四半期(10-12月)は、おおむね5万8000円/kl程度に上昇する見込みとなっている。

 同社は、このような原料価格上昇に伴う大幅なコストアップ分を、自助努力のみで対応することは困難だと判断した。

 また、トリエチレングリコールについては、国際的に需給がひっ迫しており、国際市況価格が高騰している中、同社としても製造条件の調整などで対応してきたが、内外格差とコスト増を総合的に勘案し、今回の価格改定を決定した。

カネカ 変成シリコーンポリマーを11月1日出荷分から値上げ

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2018年10月19日

 カネカは18日、変成シリコーンポリマー「カネカMSポリマー」「サイリル」を11月1日納入分から20円/kg以上値上げすると発表した。

 ナフサの国産価格上昇の影響により、主原料であるPPG(ポリプロピレングリコール)とPO(プロピレンオキサイド)の価格が上昇している。加えて、物流費やユーティリティコストも上昇しており、同社の事業を取り巻く環境は厳しさを増している。

 同社は、コスト圧縮など、事業収益の改善に努めてきたが、原料価格などの騰勢に対する自助努力は限界に達しており、ユーザーへの価格転嫁も避けられない状況と判断した。

三井化学 エラストマーと機能性コンパウンド5製品を値上げ

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2018年10月19日

 三井化学は18日、エラストマー製品「タフマー」「三井EPT」「ビューロン」と、機能性コンパウンド製品「アドマー」「ミラストマー」を11月1日納入分からいずれも10円/kg以上値上げすると発表した。

 これらの製品の主原料であるナフサ価格の高騰に加え、副資材やユーティリティコストも継続して上昇している。さらに物流コストの上昇も顕著となっており、この傾向はさらに続くものと見込まれている。

 こうした厳しい経済環境の下、同社はあらゆるコストダウンに注力してきたが、自助努力の範囲を超えるものであり、今回の価格改定を決定した。