東レ ABS樹脂を値上げ、事業維持コストなどが上昇
2024年3月29日
2024年3月29日
2024年3月29日
旭化成は28日、スチレン系熱可塑性エラストマー製品を4月1日出荷分から値上げすると発表した。対象製品と改定幅は、スチレン系熱可塑性エラストマー(「タフプレン」「アサプレンT」など)が「70円/kg以上」 、水添スチレン系熱可塑性エラストマーの「タフテック」と「S.O.E.」が「120円/kg以上」。
原油価格高騰や円安に伴い、主原料価格や副原料コスト、用役、物流費が高止まりする中、エラストマー製造設備の維持・更新費用の増加に伴い製造コストは上昇の一途をたどる。こうしたコストの高騰は同社の自助努力の範囲を超えるものとなっていることから、製品の安定供給維持のためには、価格改定せざるを得ないと判断した。
2024年3月27日
2024年3月26日
2024年3月26日
2024年3月22日
2024年3月22日
東レは21日、各種合繊糸と綿について、4月出荷分から値上げすると発表した。対象製品は、ナイロン6長繊維(衣料用・産業用)、ナイロン66長繊維(衣料用・産業用)、ナイロン6およびナイロン66短繊維、ナイロンBCF糸、ポリエステル長繊維(衣料用・産業用)、ポリエステル短繊維、アクリル短繊維で、改定幅は「5~10円/kg」。
「物流・運送業界の2024年問題」に伴い、人手不足による人件費の慢性的な増加が見込まれる。加えて、燃料価格高騰の影響もあり、国内物流コストは大幅上昇する見通しとなっている。
こうした中、同社は、徹底的な削減と効率化による自助努力を続け、国内物流費に関しても、モーダルシフトや他社との共同輸送、DXによる可視化などを検討しているが、国内物流コスト上昇は、これらの努力で吸収できる範囲を超えていることから、運送トラック確保や安定した製品供給のため、値上げを決定した。
2024年3月22日
JNCは21日、オキソ誘導品について4月1日出荷分より値上げすると発表した。対象製品は、ノルマルブチルアルデヒド(NBA)、イソブチルアルデヒド(IBA)、オクタノール(OA)、ノルマルブタノール(NBO)、イソブタノール(IBO)、CS‐12、CS‐16、オクチル酸で、改定幅は「15円/kg以上」。なお、物流費増加分については個別に相談をする。
オキソ製品は、近年の人手不足や資材の高騰による設備修繕費などの大幅な上昇もあり、固定費が大幅に上昇。また、2024年問題が拍車をかけ、物流費や荷造費の上昇も続いている。こうした状況を踏まえ、同社は、需要家への安定供給体制を維持するためには、価格改定が避けられないと判断した。
2024年3月22日
2024年3月19日
DICは18日、同社グループが取り扱う顔料製品について4月1日出荷分より値上げすることを決定したと発表した。改定幅はサーチャージ額「5~15%」(フタロシアニン製品は個別対応)。
現在、原材料費の上昇は緩和傾向にあるが、長期間にわたる人件費の上昇、世界的なインフレなどに起因した事業全体に対するコスト圧力が引き続き強まっている。同社は顔料および顔料分散体の主要サプライヤーとして、可能な限りコスト増加の影響を抑えるべく努力してきたが、自助努力だけではコスト構造の抜本的改善が困難と判断した。
今回の値上げは、欧州、北米、アジアの生産品目をはじめ製品ポートフォリオの大部分が対象で、4月1日以降または契約上取り決められた時期に順次実施していく。具体的な内容については直接顧客に伝える予定だが、今回の件は、国内で実施している為替影響に対する値上げとは別に付加される内容となる。