出光興産は東京農工大学とともに、次世代営農型太陽光発電設備の下部にある水田を活用したイネの生育・収穫量の評価と品質向上を目的に、このほど共同研究を開始した。研究期間は2024年6月までを予定しており、1年目の結果を見て延長を判断する。

営農型太陽光発電とは、
2023年9月13日
2023年4月18日
2022年12月23日
2022年8月1日
中越パルプ工業はこのほど、東京農工大学に寄附講座を開設し、循環型資源であるセルロースナノファイバー(CNF)を用い、新たなプラスチック再生技術の社会実装を目的とした取り組みを開始したと発表した。
石油由来のプラスチックを使用後に回収し、 “中越パルプ工業 CNFの再生プラ、農工大に寄附講座を設置” の続きを読む
2020年11月25日
JNCと東京農工大学は24日、共同開発した迅速-高感度免疫診断技術AptⅠa(アプティア)法を活用し、新型コロナウイルス(S抗原タンパク質)の迅速‐高感度検出に成功したと発表した。
アプティア法では、JNCの特許技術である熱応答性磁性ナノ粒子「Therma-Max(サーマ・マックス)」と東京農工大の池袋一典教授が開発した抗原認識試薬(DNAアプタマー)を検体と混ぜ合わせることで、安価(抗体利用時の2分の1~10分の1程度)で短時間(ELISA法の2分の1~3分の1程度)かつ高感度(ELISA法の1~10倍程度)に抗原を検出(濁度)することが可能となる。
従来の抗原検査キットでは抗原認識試薬(抗体)が2種類必要だったが、アプティア法では1種類のDNAアプタマーで抗原を検出できるという特徴がある。さらに、インフルエンザウイルスに結合するDNAアプタマーを併用することで、新型コロナウイルスとインフルエンザウイルスの同時検出も実現。計測には濁度計を使用するためモバイル化も可能だ。
DNAアプタマーはモノクローナル抗体と異なり、迅速な分子設計と人工合成が可能であるため、変異を繰り返す新型コロナへの対応(診断)も見込まれる。またアプティア法とJNCの特許技術であるペーパークロマト法を組み合わせることで、唾液を使った新型コロナの簡易抗原検査キット(目視判定)への応用も期待される。
今後は実用化に向けて、診断薬メーカーをはじめとする共同研究先を広く募集し、商品化を目指していく方針だ。新型コロナの簡易検査を巡っては、多岐にわたる業種やアカデミアから数多くの新技術開発が発表され、磁性ナノ粒子を使う簡易検査法では、日本大学から「SATIC」法という新たな診断法が発表されている。
なお、アプティア法で利用する「サーマ・マックス」は、JNCと神戸大学による産学連携の研究成果から製品化された。