三菱ケミカル 8月1日納入分からフィルム製品を値上げ

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2019年6月28日

 三菱ケミカルは27日、フィルム製品を8月1日納入分から値上げすると発表した。

 対象となるのは、二軸延伸ポリスチレンシート(OPS)の「サントクリア」と「ソフトクリア」で、値上げ幅は7円/kg以上。

 原油・ナフサ価格の上昇などに伴い、対象製品の原料樹脂価格が上昇し、製造コストを押し上げ、事業の採算を圧迫している。同社は継続的なコスト削減に努力してきたが、これらのコスト上昇分を自助努力で吸収することは極めて困難と判断し、価格を改定することにした。

 

 

旭化成 9月から結晶セルロースなどを値上げ

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2019年6月27日

 旭化成は26日、結晶セルロースとアルファー化澱粉の全製品について、9月1日出荷分から60円/kg値上げすると発表した。

 対象製品は、結晶セルロースの「セオラス」「セルフィア」、アルファー化澱粉の「PCS」「SWELSTAR」。

 物流費をはじめとする販売諸経費が上昇しており、また、コストの上昇局面は当面継続することが予想されている。さらに、安全・安心な製品を安定して供給するための製造設備の維持・更新についても、多額の投資を必要としている。

 同社は、このような環境下でコストダウンに注力してきたが、自助努力の対応のみではコスト上昇分を吸収することは極めて困難だと判断し、今回の価格改定を決定した。

東亞合成 7月1日からアクリル酸エチルを10円/kg以上値上げ

2019年6月13日

 東亞合成は12日、アクリル酸エチルを7月1日出荷分から10円/kg以上値上げすることを決定し、需要家との交渉に入ると発表した。

 同社は、シンガポールの子会社が製造したアクリル酸エチルを輸入・販売しているが、原油価格の値上がりなどから製造コストや物流関連費用が上昇し、厳しい事業環境が続いている。

 このような状況下、適正な品質の製品を適正価格で安定供給していくために、今回の価格改定が必要だと判断した。

アジア石化市況 エチレンは反転980ドル/tに

2019年6月11日

 アジア地域の石化市況では、エチレンは8週ぶりに上昇し5月第3週は980~1005ドル/tでの取引となった。上値は15ドル高と4週ぶりに1000ドル/t台を回復している。同週はアジア石化会議が台湾で開かれ需要家は様子見ムードとなっていたが、トラブルや定修などの要因で玉確保の買いが入ったもようだ。

ナフサとのスプレッドも

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東洋スチレン ポリスチレン樹脂を7月1日納入分から値上げ

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2019年6月10日

 東洋スチレンは7日、ポリスチレン樹脂とポリスチレン難燃樹脂「トーヨースチロール」を、7月1日出荷分から値上げすることについて、需要家と交渉に入ったと発表した。

 値上げ幅はGPグレードとHIグレードが7円/kg以上、難燃グレードは17円/kg以上。

 4月以降、原油・ナフサ・ベンゼンと、主原料であるスチレンモノマーが値上がりし、難燃剤価格についても上昇傾向が継続、諸経費も高騰している。

 同社では引き続きコスト低減に取り組んでいるが、これらの価格上昇は自助努力をはるかに超えるもので、安定供給と事業継続を図るためには、適正な価格体系の確立が不可欠であることから、価格改定を実施することにした。

 

三井化学 フェノールを7月1日納入分から15円/kg以上値上げ

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2019年6月10日

 三井化学は7日、フェノールについて7月1日納入分から15円/kg以上値上げすると発表した。

 フェノール需要は世界で堅調な成長を続け、需給バランスはタイトな状況にある。一方で、生産維持・安定供給のための修繕費、物流費などのコストは上昇しており、同製品の事業収益を圧迫している。

 同社はあらゆるコストダウンに懸命に取り組んでいるが、このようなコスト上昇は自助努力により吸収できる水準を超えており、今後も安定供給を継続的に維持するため、今回の価格改定を実施せざるを得ないと判断した。

DIC ポリスチレンとスチレン系製品を7月から値上げ

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2019年6月7日

 DICは6日、ポリスチレン(PS)製品およびスチレン系製品について、7月1日納入分から値上げすると発表した。

 対象製品は「ディックスチレンGPPS」「ハイブランチ」「ディックスチレンHIPS」「エラスチレン」で、改定幅は各製品とも7円以上/kgとなっている。

 昨今の原油価格の上昇に伴い、国産ナフサ価格・ベンゼン価格が高騰し、PSの原料価格も継続して上昇している。同社は引き続き自助努力によるコスト吸収に注力しているが、原料価格の上昇を吸収することは極めて困難な状況にあり、今後の安定供給と事業継続を図るためには、今回の価格改定が避けられないと判断した。

 

PSジャパン PS全グレードを7月1日から値上げ

2019年6月5日

 PSジャパンは4日、ポリスチレン樹脂「「PSJ‐ポリスチレン」全グレードを、7月1日出荷分から値上げすることを決定し、需要家への説明と改定交渉に入ったと発表した。値上げ幅は7円/kg以上。

 原油に加え、ポリスチレンの主原料であるナフサとベンゼンが騰勢を続け、同社の原料コストが大幅に上昇している。これらのコスト上昇を、全て自社努力で吸収することが極めて困難な状況にあることから、樹脂価格の改定を行うことにした。

 

JXTGエネルギー 6月のベンゼンACPは630ドルで決着

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2019年6月4日

 JXTGエネルギーは3日、6月分のベンゼンACP(アジア契約価格)を630ドル/tで決着したと発表した。

 5月のベンゼン市況は、下旬にかけて原油価格が下落する中、6月以降の誘導品定修明けによる需要回復、引き続きおう盛な米国向けベンゼン輸出に伴うアジア域内需給の改善観測から下落は小幅にとどまった。

 こうした市場環境を反映し、6月契約価格は前月比5ドル/t安で決着した。なお、国内価格換算想定値は74.4円/kg。

宇部マテリアルズ 「モスハイジ」を5%以上値上げ

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2019年6月4日

 宇部マテリアルズは3日、ファインマテリアル事業の主力製品である塩基性硫酸マグネシウム「モスハイジ」について7年ぶりに値上げを行うことを決定し、需要家との交渉を開始したと発表した。6月17日出荷分から「5%以上」値上げする。

 昨今の原燃料価格の上昇、とくに硫酸、灯油価格の高騰と、運賃などのコスト増に加えて、人員確保に伴う構内作業料の上昇により、採算が悪化している状況。同社は、こうした製造コストの大幅な増加は自助努力だけで吸収することが困難であり、今後の安定供給継続のためにも、価格改定をせざるを得ないと判断した。

 「モスハイジ」は、同社の水酸化マグネシウム製造技術をベースに水熱合成により製造しているウィスカ(針状結晶)で、主に自動車用樹脂の添加剤として使用されている。

 補強材として広く使われているタルク(滑石)と比較して約3分の1の添加量で剛性を維持できるため、自動車軽量化のニーズを背景に需要が拡大している。

 同社は国内唯一のメーカーとして、生産能力3000t/年を有している。