完全統合に向け新体制、価値観共有による人材育成を図る
━2023年の完全統合(法人格統合)を前に両社の社長に就任されました。
昭和電工と昭和電工マテリアルズ(SDMC)の統合作業は順調に進捗しており、1月からは経営判断の一本化、CXO(最高責任者)をチームとする経営組織体制への移行が滞りなく進捗した。これに伴い、社長も一本化したほうが良いと森川現会長、丸山現会長が判断され、私が社長に推薦されたと推察している。
統合新会社の社長に求められる役割は経営の質の向上だ。ただ経営は1人で行うものではなく、経営チームとしての体制づくりが重要になる。新たな12人の執行役員は、昭和電工から7人、SDMCから5人の構成だが、昭和電工の7人のうち、私を含め5人が2015年以降の入社だ。現在はこれだけの規模の2社が1つになる、いわば有事だという認識のもと、内部昇格者と外部採用者の非常にバランスが取れたキャビネットができた。それぞれの分野の専門家が集まり、チームで経営する体制が整ったといえる。
━入社以降の変革の成果について。
私が昭和電工に入社してから一貫して取り組んできたことは3つある。1つ目は “【新年特集】昭和電工代表取締役社長 髙橋秀仁氏” の続きを読む